ガーデニングにおける果樹
リンゴは馴染み深い果樹
しかし、最近では品種改良や栽培技術の進化により、植え付けから実なりまでの期間が短くなるよう育成された苗木や、樹形がコンパクトにまとまる品種、鉢植えでも育てられる品種などが多く出回るようになりました。これにより今日では、狭い庭やベランダでも果樹を楽しむことができるようになりました。
果樹の選び方
成長後の大きさも考慮しておこう
■栽培適地であるか
果樹は、柑橘類のように温暖な気候を好む果樹、リンゴのように寒さに強い果樹など、それぞれに特性がありますから、地域の気候にあったものを選ぶようにします。
■生育後の大きさに問題はないか
買ったときは小さな果樹も、庭植えにすると予想以上に大きくなってしまった……というのはよくある話です。品種や植え場所をよく吟味しましょう。
■一本で実がなる(自家結実性)か
実を楽しむために植えた果樹にいつまでたっても実がならないのでは意味がありませんよね。果樹の中にはブルーベリーのように自分自身の花粉では結実しないものがあります。こういう場合は、別に受粉樹が必要になりますから、あらかじめ自家結実性があるかどうか確認しておくことが必要です。
人気のある果樹
ブドウも人気のある果樹
ジューンベリーやブルーベリー、ラズベリーなどのベリー類やウメ、モモ、リンゴなど馴染み深い果樹、フェイジョアやポポーといった新しい果樹も人気です。
果樹の管理と楽しみ方
果実が実る前の花も美しい
果樹の管理方法は育てるものによって異なりますが、多くの場合日当たりと風通しがよい場所で、水はけ、水もちのよい土であればほとんどの果樹に対応できます。ただしブルーベリーのように酸性の土を好む果樹もあるので、植え付け前に調べておきましょう。
果樹の植え付け方法は、「庭木・花木の植え方」に準じます。このとき注意したいのは、接木苗の場合、接ぎ口を埋めてしまわないことです。植え付け後、根付くまでは乾かしてしまわないように注意しますが、その後は過保護にしすぎないよう管理します。
花が咲いて実がつくようになったら、養分をしっかりと果実に行き渡らせるよう摘花・摘果(余分な花や実を摘み取ること)を適宜行ないましょう。
初めのうちはなかなか結実まで至らないかもしれませんが、春の芽吹き、花の美しさ、さらに紅葉するものもある果樹は果実以外にも楽しさがいっぱいあります。お庭での果樹栽培、ぜひトライしてみてください。