産褥精神病とは?
女性ホルモンは生理学的に女性を女性らしくしますが、心の病気の発症に関係する事があります
出産後、一時的に気分の落ち込む、マタニティー・ブルーは多くの女性が経験します。出産後は、体内の女性ホルモンが急激に変化し、生活環境からの相当なストレスがあり、心の病気にとって危険な時期です。

出産後、うつ病になってしまう「産後うつ病」は10%位あり、1000人に1人位の割合で、直ちに治療を受ける必要のある「産褥精神病」になる事があります。今回は産褥精神病についてお話したいと思います。


出産後、現実を見失ってしまう

産褥精神病では、出産後、現実と非現実の境界を見失ってしまうのが特徴です。以下に例を挙げてみます。

妊娠後、夫が海外に長期間、出張することになってしまい、出産を夫なしでこなさなくてはならなくなった女性。妊娠中、不安を覚えることが多く、気分も落ち込みやすくなり、また、「夫は不倫しているのではないか」といったように疑い深くなってしまいました。出産後、昼夜を問わず、子供の世話をしているうちに、睡眠のリズムが崩れ、眠れなくなってしまいました。やがて、「他人が自分の子供に危害を加えようとしている」といった妄想が生じ、また、声が聞こえてくるようになったのです。

妊娠、出産、子供の世話を夫のサポートなしでこなさなくてはならない、この女性のように、精神的にも肉体的にも大きな負担がかかる時は、産褥精神病が発症してしまう事があります。

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