▼ 環境が変わると心は疲れやすくなります。
環境が変わると、新しい環境に慣れるまでが大変です。学生から社会人になる時などがその典型でしょう。
「さあ新社会人、これからバリバリ働こう」とアドレナリンは上がるものの
朝夕の通勤ラッシュ、会社の人間関係など、新しい環境に適応しようと精神的に強い負荷がかかり、
心の病気が起きやすくなります。五月病が有名ですね。
今回はそうした精神症状の一つとして、パニック発作についてお話いたします。
▼ ”それ”は突然やってくる
職場にも慣れてきた頃、朝、電車の中で、“それ”が起きました。心臓はドキドキし、息も苦しくなり、今にも死んでしまいそう…。
幸い、しばらくして症状は治まりました。
なんとか、出勤し、無事、部屋にもどってきましたが、
「明日もなったら大変」
「会社を休むわけにもいかない」
「相談相手もいない」
「どうしよう」
...etc.
これでは、前途が大変不安になってしまいます。
もしもこのような事が皆様の身に起きたらどうされますか?
まずは、病院に行って、検査でしょうか?しかし、パニック発作では、検査をしても、異常は見つかりません。
(症状そのものは、心臓発作に似ていますので、身体的疾患を除外する意味で、検査は必要です。)
検査で異常なしと言われても、納得いかず、また、別の病院で検査することも、よくあります。
▼ パニック発作が生じる原因はどこにあるのでしょう?
どうして、体に問題は無いのに、心臓発作のような症状が出るのでしょう?
原因は実は、頭にあります。
といって、「頭の血管がつまってしまった」というわけではなく、脳内の神経科学的なバランスが悪くなってしまったためです。本人の素因に加えて、環境的な要因がきっかけとなり、このバランスの乱れが起きます。
精神状態に関係のある物質には、ドーパミン、セロトニンなどがありますが、パニック発作では、脳内のセロトニンとノルアドレナリンのバランスが悪くなっています。
お薬を飲んで、乱れてしまったバランスが元にもどると、パニック発作の症状はよくなりますので、精神科に相談してみましょう。
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