「尽くし過ぎ」が重荷や憎しみに変わるとき
好きになった相手に尽くすことに、他人がけちをつけるのは野暮なことです。そもそも周りからは「ラブラブね」と羨ましがられるでしょう。とは言え、尽くすことも行き過ぎには注意しなければなりません。相手に尽くせば尽くすほど、相手が愛してくれるとは限りません。どんなに尽くしていても、相手はそれに慣れてしまうかもしれません。同じ事は親子関係にも当てはまります。親が子をどんなに大切にしていても、子供にとってはそれが当たり前になりがち。自分が子の親になって、初めて、親から大切にされていた事に気付いたりしませんか?
相手への尽くし具合が至れり尽くせりで過剰になってしまうと、相手は感謝しないばかりか、逆に「うっとうしい」「うざい」と思ってしまうこともあります。尽くしてくれる相手の心に、自分への所有欲や執着心といったものが見えてしまうと、怖いという気持ちさえ生じます。
尽くす側も、「こんなに尽くしているのに相手がつれない」「こんなに自分が尽くしているのに相手が去ってしまった」という気持ちになり、相手への愛情が強い怒りに変わってしまうことも起こりえます。
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