どんなところでやっている?
母親学級に行こう
妊娠が判明して、母子手帳を受け取りに役所に行くと、「母親学級」「両親学級」などの案内が渡されると思います。最近は「父親学級」を開催するところも増えているようです。各市区町村の保健所や母子健康センターが中心となって、開催されています。また、産院でも同様の教室が行われているところが多いです。そのほかに民間の出産準備教室やマタニティクラスなども開催されています。
プログラムの内容は実施機関によって異なりますが、お産の流れを学んだり、妊娠体操や呼吸法の実技を学んだり、栄養指導、新生児の沐浴指導などが行われます。
どんなことが学べる?
自治体で行われている教室は、妊娠の週数に合わせて段階的に学ぶようになっているところが多く、だいたい4回くらい開催されているようです。初めての方に向けて、基本的なことが学べると考えていいでしょう。また、地域の子育て施設やサービスに関することも教えてくれると思うので、この機会に情報収集しておくと便利です。
産院で行われている教室は、自治体で開催されているものと同様に、基本的な妊娠・出産のことに加えて、その産院でのお産の流れの説明を受けることができるでしょう。どんなお産をするのかイメージできると思いますし、自分のお産に対しての細かい質問もできるでしょう。日頃の健診のときにはゆっくり質問できないという方も、この機会に助産師と話をすることで、コミュニケーションが取れると思います。産院の新生児室を見学できる場合もありますので、赤ちゃんとの対面で実感がわいてくると思いますよ。立ち会い出産の場合は、父親もぜひ参加してください。
「自然なお産のことについて詳しく知りたい」という方であれば、そうした情報に特化した民間の教室に参加するのがおすすめです。バースセンス研究所では、妊娠初期、中期、後期とマタニティクラスを開催していますし、カップルで参加できるクラスもあります。
参加するクラスを選ぶときは、そのプログラムがどんな内容をカバーしているか、がポイントです。テーマや考え方を事前に確認しておくといいですね。あなたの気になっていることをすべて伝えたほうが、講師も手助けしやすいと思います。
参加するメリットは?
こうした教室を受講するメリットは、妊娠生活が快適に過ごせるように必要な知識を得ることで、セルフケア能力を高められることです。出産に対して、自分でも準備できることがあることに気づけば、“自己効力感”を高めることになり、主体的に出産に望むことができるでしょう。
また、講師となる助産師や保健師と良いつながりができていれば、その後のさまざまな場面でサポートが期待できます。
さらに、仲間作りのきっかけになってくれます。受講している妊婦さんは、同じ時期に赤ちゃんが生まれる仲間同士。妊娠に関する情報交換や悩みの共有もできますし、その後の出産、育児の場面でも同じ道を辿って行くので話題は尽きません。ぜひ友達を作って、マタニティライフをより楽しく有意義なものにしてください。