リフォームローンで焦って資金不足!?
リフォームローンは焦って契約してはいけません。追加工事の予算も事前に打ち合わせしておきましょう。 |
資金面でホッとしたのもつかの間、工事が始まると住まいのあちこちの構造部が想像以上に傷んでおり、追加工事が必要になると指摘されました。しかしすでにローン契約を組んでしまったBさんは、追加費用についての銀行ローンを受けることができず、当初よりもやや割高な金利でのリフォームローンを勧められました。
資金的な余裕がないBさんは、新たにリフォームローンを組むことにもためらいがあり、結局傷んでいる構造部については補修はしないまま、リフォームを継続するより他ありませんでした。現在リフォームは完了しましたが、傷んでいる部分が常に気になってしまい、きれいになった我が家を眺めても、ため息しか出てきません。
追加工事を忘れてローンを組むと、後で泣く羽目に
このようにローン契約を焦ってしまうと、後の祭りになってしまうことも多いのです。またリフォームの見積りをもらう際には、追加工事の可能性及び費用について打ち合わせしておくことが必要であり、その分も含めた予算計画を立てておく方が無難です。【教訓】
・リフォームは追加工事が出やすいもの。慌ててローン契約すると失敗の元。
・追加工事が発生する恐れがあるのなら、事前にリフォーム業者から説明を受け、見積り書をもらっておく。
・当初もらった見積り金額ギリギリではなく、追加工事も含めた予算計画を立てる。
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肝心の工事が含まれていなかった!
リフォーム工事中に仕様変更が生じると、工事の中断経費や変更経費で高くつくことになります。 |
いよいよ見積りをもらう段階になったのですが、引越し時期が迫っていたことに加え、ちょうど仕事が忙しい時期に重なってしまったため、見積り書を郵送してもらうことにしました。金額を確認してみると、想定していた予算以内だったこともあり、すぐに発注することにしました。
ところがいざ工事に取り掛かってみると、どうも自分が思っている内容と若干違っているように思い、リフォーム業者の担当者に尋ねてみると、「見積り書にお手紙を入れておきましたが、Cさんがおっしゃっていたご要望ですと予算オーバーになってしまうため、仕様を若干変更してあります。お手紙を読んでいただけていないのでしょうか?」
Cさんは顔が真っ青になりました。確かに手紙が入っていたのですが、全部読まずに見積り書にばかり気をとられてしまっていました。結局、Cさんは工事内容を変更してもらい、追加費用を支払うことになりました。
急ぐときほど打ち合わせは大切
引越し時期やお仕事の関係で急がなくてはならないときほど、見積り書はリフォーム業者から手渡しでもらい、説明をしっかり聞いておく必要があります。見積り書に記載されている「数量」「施工面積数」だけでは、工事範囲を見落とすことも多いのです。【教訓】
・見積り書は必ず手渡しでもらうこと。
・見積り書と図面などを前にして、業者にしっかり説明してもらうこと。
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