リフォーム費用/リフォームコストダウンのコツ

失敗談に学ぶ!リフォームのお金節約法(2ページ目)

リフォーム経験者の多くが語る費用の失敗談。どんなところに落とし穴が待っているのでしょうか。早合点や思い違い、想定外は、こんなにも身近なところに潜んでいます。今回はリフォームコストを抑えるための秘訣を、あえて失敗談から学んでみたいと思います。

大野 光政

執筆者:大野 光政

リフォームにかかるお金ガイド


リフォームローンで焦って資金不足!?

リフォームローン
リフォームローンは焦って契約してはいけません。追加工事の予算も事前に打ち合わせしておきましょう。
Bさんは築25年になる住まいをリフォームしようと思い、手持ち資金に不安があったため、リフォームローンを使うことにして、リフォーム業者から提出された見積り書を元にローン契約をしました。

資金面でホッとしたのもつかの間、工事が始まると住まいのあちこちの構造部が想像以上に傷んでおり、追加工事が必要になると指摘されました。しかしすでにローン契約を組んでしまったBさんは、追加費用についての銀行ローンを受けることができず、当初よりもやや割高な金利でのリフォームローンを勧められました。

資金的な余裕がないBさんは、新たにリフォームローンを組むことにもためらいがあり、結局傷んでいる構造部については補修はしないまま、リフォームを継続するより他ありませんでした。現在リフォームは完了しましたが、傷んでいる部分が常に気になってしまい、きれいになった我が家を眺めても、ため息しか出てきません。

追加工事を忘れてローンを組むと、後で泣く羽目に

このようにローン契約を焦ってしまうと、後の祭りになってしまうことも多いのです。またリフォームの見積りをもらう際には、追加工事の可能性及び費用について打ち合わせしておくことが必要であり、その分も含めた予算計画を立てておく方が無難です。

【教訓】
・リフォームは追加工事が出やすいもの。慌ててローン契約すると失敗の元。
・追加工事が発生する恐れがあるのなら、事前にリフォーム業者から説明を受け、見積り書をもらっておく。
・当初もらった見積り金額ギリギリではなく、追加工事も含めた予算計画を立てる。

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ローンと貯金を上手に使うリフォーム計画

肝心の工事が含まれていなかった!

工事中
リフォーム工事中に仕様変更が生じると、工事の中断経費や変更経費で高くつくことになります。
Cさんは築14年のマンションを購入し、リフォームして引っ越すことにしました。早速リフォーム業者と打ち合わせを重ね、いろいろな要望と予算を伝えました。

いよいよ見積りをもらう段階になったのですが、引越し時期が迫っていたことに加え、ちょうど仕事が忙しい時期に重なってしまったため、見積り書を郵送してもらうことにしました。金額を確認してみると、想定していた予算以内だったこともあり、すぐに発注することにしました。

ところがいざ工事に取り掛かってみると、どうも自分が思っている内容と若干違っているように思い、リフォーム業者の担当者に尋ねてみると、「見積り書にお手紙を入れておきましたが、Cさんがおっしゃっていたご要望ですと予算オーバーになってしまうため、仕様を若干変更してあります。お手紙を読んでいただけていないのでしょうか?」

Cさんは顔が真っ青になりました。確かに手紙が入っていたのですが、全部読まずに見積り書にばかり気をとられてしまっていました。結局、Cさんは工事内容を変更してもらい、追加費用を支払うことになりました。

急ぐときほど打ち合わせは大切

引越し時期やお仕事の関係で急がなくてはならないときほど、見積り書はリフォーム業者から手渡しでもらい、説明をしっかり聞いておく必要があります。見積り書に記載されている「数量」「施工面積数」だけでは、工事範囲を見落とすことも多いのです。

【教訓】
・見積り書は必ず手渡しでもらうこと。
・見積り書と図面などを前にして、業者にしっかり説明してもらうこと。

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