照明を活用してお部屋の雰囲気をガラリと変える
調光・調色ができる照明であれば、同じお部屋でも何通りもの雰囲気を味わうことができます。勉強や仕事、趣味に合わせてお部屋を使うことができるようになります。（画像提供：パナソニック株式会社）
特にシーリングライト（天井設置の照明）では、数万円程度の機種でも省エネなLED照明や照明の色味を調整できる機種が多く発売されており、前ページで紹介した内装リフォームなどと組み合わせると、さらに素敵なお部屋を作ることができるのです。集中して勉強する方や、小さい文字が読みづらくなってきた方にとっては明るい光はありがたい限りですし、映画を自宅で楽しみたいなどという方には調光してその時に合わせたシーン作りが可能となるわけです。
LED照明で調光・調色できるシーリングライトであれば、約10畳用のもの本体価格が数万円からです。工事費を加えても10万円以内に収まることがほとんどです。その他、食卓回りのペンダントライトや生活動線に合わせたスポットライトなどを選定して、照明の魅力を最大限に生かしたリフォーム計画を練ってみるのも良いでしょう。
壁撤去の絡む間取り変更は構造チェック必須
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| 2部屋をつなげる場合、壁紙を揃えて内装ドアも同じものにすると、違和感なく仕上がります。くれぐれも工事前には業者と建物強度についてしっかりと打ち合わせしておきましょう。 |
壁を撤去するだけですから、さほど難しくないのではと考えるのは非常に心配です。壁を撤去する場合は、建物全体の強度や柱・壁の設置バランスを検討してからでないと、著しく建物の耐震性を低下させてしまい、建物そのものの価値を失ってしまうことになりかねません。
新築当時の図面や、現在の建物の状況などをしっかりと診断してくれる設計事務所や建築士のいる業者に相談してみましょう。なお、鉄筋コンクリート造のマンションなどでは、専有部（住居部）の壁の撤去は比較的簡単です。
壁を撤去して、隣接の2部屋を1つの部屋にリフォームする場合、やはり床・壁・天井の仕上げに統一感が必要ですから、同系色の仕上げになるよう建材を選択します。特に「片方の部屋の壁はまだキレイだから」との理由で、1部屋だけを同色のクロスで張りかえる場合でも、新品のクロスと並ぶと、意外と汚れや色合いの違いが目立ってしまうので、お部屋の一体感を出す場合には、両方の部屋のクロスを張り替えるか、部分的にタイルを張ってアクセントを作ったりなどの配慮が必要になります。
リフォーム費用は、8畳＋8畳の場合で、壁の撤去と2部屋のクロス（壁・天井）の張替えを考慮すると、25万～35万円程度が相場です。実際の工事ではこの費用のほかに、床を全面的に張り替えるかどうか、床や壁の下地補修、もしくは構造部の補強が必要かどうかでも異なります。さらに、工事に合わせてコンセント位置や照明器具・スイッチの位置を変更する場合は、別途電気工事が必要になります。これら追加工事の費用は、プラス15万～35万円前後ですので、事前にリフォーム業者に詳細を明記した見積りを作ってもらって、打ち合わせするようにしましょう。
工事中は我が家の点検を兼ねて
壁を直すような工事の場合は、一部下地を剥がしてみて、壁内部の痛み・腐食具合や、外壁面については断熱材をチェックしてもらい、必要な補修工事を一緒に施工してもらう方が無難です。断熱材そのものは安価な材料なのですが、壁内部に充填する必要があるため、工事は比較的大掛かりになります。こういった壁の工事に合わせて施工してもらうと無駄がありません。普段は見ることのできない住まいの内部を、工事中はじっくりと見ることができます。見た目を変えるだけではなく、我が家の状況を把握する上でも、このような工事を取り入れてみてはいかがでしょうか。
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