糖尿病/糖尿病食レシピ・献立

糖尿病向け!がっつり食べれるパスタ献立

血糖値を一番上げるのは炭水化物。糖尿病の合併症が心配な人にとって、炭水化物量の調節は気になるところだと思います。今回は糖尿病向けの満足できるパスタ料理を紹介します!

一政 晶子

執筆者:一政 晶子

管理栄養士・米国登録栄養士(RD) / 栄養管理・療養食ガイド

今回は簡単なパスタ料理の紹介。糖尿病でもそうでなくても皆が大好きな炭水化物。しかし炭水化物は血糖値を上げるので炭水化物の摂取量が気になる人も多いと思います。炭水化物が多い主食を極度に制限する人もいますが、長く続けると味覚的にも疲れてしまう人もいるでしょう。

手軽にパスタ料理を楽しむコツは、スパゲティの炭水化物量を知り(調理前&調理後)、おいしくボリュームアップすることです。レシピ以外にも、スパゲティの量と炭水化物量の目安なども紹介します。


きのことチキンのスパゲティー (2人前)

ボリュームたっぷり

ボリュームたっぷり

【材料】
とりもも肉 脂を取り除いたもの(400g)
しめじ 1袋(150g) 
しいたけ 8個 (120g)
ベーコン 1枚
にんにく 2~3かけ
生クリーム 大さじ2  *量を倍にするとコクがでます
オリーブオイル 大さじ1
塩 小さじ1/2弱 または適量
スパゲティ ゆでたものを300g

【作り方】
きのこたっぷり

きのこたっぷり


(1)とり肉は一口大に切り、しいたけ、ベーコン、にんにくはスライスする。








よい香りがしてきます

よい香りがしてきます

(2)フライパンを熱し、オリーブオイル、ベーコン、にんにくを加える。弱火でゆっくり加熱するとにんにくの香りが漂い、ベーコンから脂がでてきます。



 



きのこはしっかり炒める

きのこはしっかり炒める

(3) しめじとしいたけを加え、塩少々を足す。中火で7分ほど炒める。キノコは塩をしてじっくり炒めるとおいしくなります。






フライパンぎゅうぎゅうで怒られそう(笑)

フライパンぎゅうぎゅうで怒られそう(笑)

(4)鶏肉を加えて塩少々で味を付ける。肉に火が通るまで加熱する。ガイドはキノコを端によせ鶏肉を加えましたが(シェフに怒られそうですね)、鶏肉をこんがり焼き上げたい場合は別のフライパンでソテーして加える。




(5)最後に生クリームを加え塩少々で味を調えて出来上がり。このレシピは塩加減がとっても大切。生クリームは温める程度で煮詰めないように。


付け合せに簡単グリーンサラダ (2人前)

【材料】
レタス 3~4枚
きゅうり 1/2本
ノンオイルドレッシング 少々
【作り方】
(1)食べやすい大きさに切ってドレッシングをかける。


スパゲティーとサラダの1人前の栄養価合計 (上記レシピ)

炭水化物53g、塩分2.5、たんぱく質57.5g、食物繊維7.8g、701カロリー。主な炭水化物源はスパゲティー(ゆで150g)で42.5g含みます。
*たんぱく質を多く含みます。腎機能が正常でない場合は専門家とたんぱく質の適量を相談して下さいね。
 

スパゲティーの炭水化物量を知っておこう!

右の写真は、盛り付け前のスパゲティー150g(炭水化物約45g)です。乾燥パスタをゆでると重量が2.2~2.4倍ほど増えます。目安としては、乾燥スパゲティー20gはゆでると50gになり、炭水化物は15g含まれると覚えておくと便利です。

これだけじゃちょっと物足りない…

これだけじゃちょっと物足りない…

★スパゲティー(マカロニ)の炭水化物量早見表★
炭水化物15g (乾燥20g or ゆで50gの場合)
炭水化物30g (乾燥40g or ゆで100gの場合)
炭水化物45g (乾燥60g or ゆで150gの場合)
炭水化物60g (乾燥80g or ゆで200gの場合)
炭水化物75g (乾燥100g or ゆで250gの場合)


~糖尿病の食事療法にあたっての注意事項~
血糖値は炭水化物の摂取量に大きく左右されます(カロリーではありません!)。1食当たりの炭水化物量は45g~最大75gを目安にしています。炭水化物は1日当たりではなく、1食当たりのバランスが大変重要です。糖尿病の合併症を予防するためには、全体的な栄養バランスが大切です。減量の必要がない人はカロリー制限は必要はありません。栄養バランス&体重維持を心がけましょう。個人にあった食事療法は管理栄養士に相談して下さい。個人の糖代謝機能は血糖値を必ず確認し、炭水化物量、運動量、服薬量、インスリン量などを調整して下さい。
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