不安障害に含まれる心の病気にはパニック障害、対人恐怖症、強迫神経症、全般性不安障害、PTSDなどが含まれています
不安や恐れの気持ちは心の平静を脅かす元になります。例えば、大切な試験が迫っていたり、失敗してはいけないプレゼンテーションがあるなど、はっきりした原因がある時は不安な気持ちが抑えられなくなっても当然でしょうが、時には、特にこれといった理由もなく、何となく落ち着かなかったり、嫌な気がする事もあります。もしも、不安や恐れの気持ちがその場の状況にふさわしくないほど強くなっていたら心の病気の可能性も出てきます。

今回は不安や恐怖が主な症状である、不安障害について詳しく解説します。


さまざまな不安障害…
パニック障害・強迫神経症・PTSD・対人恐怖症

不安や恐怖の感情自体は、人が生物として生き抜く上で不可欠なものです。例えば、何か重大な危険に遭遇した時はその場から逃げるか、それともその危険の元と対決するか、すぐ行動に移さなくてはなりません。不安や恐怖に襲われると共に、体内からアドレナリンが分泌され、呼吸は速く、心拍数は増し、汗が噴き出して来ます。不安や恐怖の感情で問題となるのは、それらがその場の状況に相応しくないほど強くなってしまう場合がある事です。

■パニック障害
例えば、映画のジョーズのようにサメの背ビレが浜辺のすぐそこに現われたらパニックになって当然ですが、パニック障害では日常的な状況でパニック発作が起きてしまいます。また、対人恐怖症では、対人状況で不自然なほど強い不安症状が出現してしまい、全般性不安障害では特にはっきりした理由もないのに過剰な不安感が生じます。

■強迫神経症
強迫神経症では強迫観念と、そこから生じてくる不快感や不安を払いのける為に行う強迫行為が特徴的です。例えば、カギがかかっているか気になり、カギを確認する事自体は日常的な事ですが、それがどうしても振り払えないほど頭の中を占めてしまい、カギの確認を何度繰り返しても、心に生じてくる不快感や不安を取り除けなくなってしまうといった症状が起こります。強迫観念と強迫行為がその人の生活に占める割合が多くなればなるほど、日常生活に大きな支障が現われてきます。

■PTSD(心的外傷後ストレス障害)
PTSD(心的外傷後ストレス障害)では自然災害、戦争など生死に関わるような衝撃的な体験の為に心に深い傷が残り、月日を経てもその時の体験を過去のものにする事ができず、脳裏にあたかも今、起こっているかのようにフラッシュバックしたり、悪夢となって現われます。

日常的な不安や恐怖の気持ちに打ち勝つには慣れる事が一番の解決法だと思いますが、こうした不安障害で見られる、不合理な程、強い不安症状に対しては心理療法や薬物療法による治療が必要不可欠になります。

次のページでは、統合失調症や妄想性障害などが含まれる精神病性障害について詳しく述べます。

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