どうして依存症になるの?
依存がエスカレートしていくのは、より強い快感を求めるため |
たとえば、「おいしいもの」への欲求も、この神経が働いているからこそ起こるもの。私たちは、日ごろからおいしいものを食べて快感を得たいと思い、またそれを得ることで、生きる意欲が湧き、生命を維持しています。
依存症の人も、この「快感」を得るために、さまざまな対象に夢中になることが多いものです。しかし、それを繰り返していると、脳内にはその興奮を抑える作用が働き、快感に対する「耐性」ができていきます。そのため、以前に感じた快感では満足できなくなり、より多いもの、より強い刺激を欲するようになります。こうして、依存をエスカレートさせていくのです。
依存症になりやすいタイプとは?
依存症の奥にある「心の声」に耳を傾けよう |
・いつも、どこか自分に満足できない
・日ごろから、強いストレスを抱えている
・信頼する人(家族など)に、受け入れられていないという思いがある
・いつも孤独を感じている
・強い劣等感を持っている
心がいつもこうした状態にあると、そのつらさから逃れるために、お酒やタバコ、あるいは買い物やゲーム、恋人のように、自分が夢中になった対象に傾倒していきます。そして、いつしかそれがなければ、平静でいられなくなるのが依存症です。
依存症を克服するには、その対象から「距離を置く」、特に、アルコールやタバコ、ギャンブルなどは「完全に断つ」ことが必要になります。それと同時に、何かに依存しなければ平静を保てない自分の「心の状態」と、向き合うことが必要になります。