依存症

Q. MDMAとは何ですか? どんな危険性がありますか?

【薬学博士、大学教授が解説】薬物乱用にかかわる事件や問題でしばしば報じられる「MDMA」とは何でしょうか? MDMAの危険性についての質問にお答えします。

阿部 和穂

執筆者:阿部 和穂

脳科学・医薬ガイド

Q. MDMAとは何ですか? どんな危険性があるのでしょうか?

MDMAのイメージ

まるでお菓子のような見た目のものもあるMDMA。法律で厳しく規制されている危険な薬物です

薬物乱用にかかわる事件や問題は、しばしばニュースなどで報じられるので、多くの人が薬物の名前を耳にしたことがあるでしょう。今回は、MDMAという薬物について、質問にお答えします。

Q. 「MDMAという薬の名前をよく聞きますが、どのようなものでしょうか? ラムネのようなかわいいデザインの写真を見たことがありますが、見た目からは怖さがイメージできません。危険性が高いものなのでしょうか?」
 

A. MDMAは、世界各国で規制されている危険な違法薬物です

少し専門的になりますが、MDMAは「3,4-メチレンジオキシメタンフェタミン」という薬物の略名です。もともとは1912年にドイツの化学メーカーが合成したもので、覚醒剤のメタンフェタミンと幻覚薬のメスカリンを合体させたような化学構造をしています。淡い色に着色されたり、キャラクターを模したデザインにされたりと、危険性がわかりにくい見た目のものも出回っているようですが、覚醒作用と幻覚作用が現れる危険な薬物です。

MDMAは、食欲抑制薬として使用することが試みられたこともありましたが、安全性と効果の面から結局は実用化されませんでした。その一方で「娯楽用ドラッグ」として普及してしまい、乱用者を大量に生み出したため、世界各国で違法薬物として規制されています。

現在の日本では、法律で麻薬指定されていますので、所持・使用・製造・輸出入・譲渡・譲受等を許可なく行うと処罰されます。「依存症ならびに乱用の危険性があり個人の健康を害するだけでなく、社会的悪影響を及ぼす」ために規制されている薬物ですので、その危険性を十分に知ることが重要です。見た目に騙されて、「一度だけなら大丈夫」「ちょっとだけなら平気」などと決して考えてはいけません。
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