「五月病」とは? 正式な病名・診断名は?
やる気に満ちていた4月から一転……。五月病は心の息切れのような病気です
これがいわゆる「五月病」。五月病は正式な病名ではないので、実際に精神科などの医療現場で「五月病」という診断をすることはありません。精神科で診断名をつけるならば、「軽度のうつ病」「適応障害」とされる症状が特徴的です。
五月病の主な症状・セルフチェック法
いわゆる「五月病」では、以下の症状が生じます。病名ではなく明確な判断基準はありませんが、それまで元気だったのに特に理由もなく以下の症状がいくつか当てはまるようになったら、いわゆる五月病の状態でしょう。10項目のうち、当てはまるものがあるかいくつあるかチェックしてみましょう。
- 気持ちが冴えない
- やる気が起きない
- 体がだるい
- 寝つきが悪くなった
- 思考力、集中力の低下
- 自信がなくなる
- ネガティブな考えが浮かびやすい
- 頭痛、腹痛などの身体症状
- 食欲低下
- 飲酒時の悪酔いなど、問題行動の出現
こうした症状は程度の差を除けば、心身が疲れた時には誰にでも出現します。五月病もほとんどの場合は一時的なスランプ状態で、なるべく休養を取るようにすれば自然と元に戻ります。しかし、時には五月病らしき症状が悪化してしまい、本格的な「適応障害」や「うつ病」を発症してしまうこともあります。