そもそも動悸とは
何だかおかしい……違和感を感じるドキドキ感はありませんか?
健康な状態にある人は、心臓が動いていること(拍動:はくどう)を自分で感じることはまずありません。しかし、心臓がバクバクする、あるいは時々ドキッとする、このように心臓の拍動を自分自身で不快に感じた場合には、原因やその回数に関わらず、動悸と呼びます。
気になって受診したときに限って症状が出ていない、ということもありますので、どのような状況で起きたのか、あるいはどのぐらい続いたのか、タバコやコーヒーなどのカフェインの影響、こうした背景を確認することが非常に大切です。次の項目でそのポイントを記載します。
動悸を感じたときのチェックポイント
動悸の多くは不整脈によるものです。しかし、必ずしも心臓が悪いというだけではありません。例えば、息切れがひどいときには全身の低酸素を補うために心臓は激しく拍動して動悸を感じますし、あるいは貧血で全身の酸素の供給が不足する場合にも動悸を感じます。これらの原因を見分けるために、次のようなポイントを確認します。- 初めて動悸を感じたのか(何度も繰り返しているのか)
- いつごろ起きたのか(食後、運動中、入浴中など)
- どのぐらいの時間続いたのか
- その時に意識ははっきりしていたか(めまい、失神、目の前が暗くなったなど)
- もともと高血圧などの病気があるか
- 体格(肥満傾向)、妊娠中など
- 定期的に服用している薬剤・サプリメントの有無
- 嗜好品(タバコ、コーヒー、お茶など)
「動悸を何度も経験し、そのことが苦痛となっている」
という場合には、病的な動悸である可能性も高くなります。
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