そこで今回は、歯の知覚過敏についてガイドが分かりやすく解説します。
知覚過敏の症状
水がしみるといっても原因はさまざま…。原因があることが多いが、はっきりしないことも
歯がしみることを放置してよい場合と、治療した方がよい場合があるため、まず原因を歯医者さんなどで調べてもらいましょう。
虫歯や歯周病、咬み合せなどに問題が無いのに、健康な歯が刺激(冷たい水など)でしみている……。このような状態が本当の知覚過敏と考えればよいでしょう。
知覚過敏を疑う前に、まずチェック!
水がしみると感じたときには知覚過敏を疑う前に、きちんと歯医者さんでチェックしてもらいましょう。下記のような原因で水がしみることがあります。よくある順に並べてみました。
■虫歯
本当は歯に虫歯の穴が開いていて、水がしみる場合があります。
■歯周病
歯周病になると歯肉の中に隠れているはずの歯の根元が露出します。歯の根元は温度に敏感なため、歯がしみやすくなります。また、歯周病で歯肉が腫れていてもしみやすくなります。
■咬み合わせ
昔は、「歯の磨き過ぎで歯の根元が磨り減って歯がしみる」と言われていました。今は削れたようにえぐれているのは、ほとんどが咬み合わせが原因でできると言われています。
■歯磨き
以前より少なくなりましたが、毎日の乱暴な歯磨きによって歯肉や歯の根元が削り取られ、歯がしみることがあります。
原因によって、「処置をする」「様子を見る」かを決めます。よって、自分で「知覚過敏」と決めつけることはしないようにしましょう。
本当は虫歯があるのに「知覚過敏だから、そのうち良くなるかも…」。こんな淡い期待を抱かないためにも、歯医者さんでチェック。これらのチェックや治療を行なったのにしみるのが治らないようなときは、知覚過敏の可能性があります。
知覚過敏は自然に治る!?
虫歯や歯周病、咬み合せなどの原因ではなかった場合、知覚過敏と考えられます。といっても、歯が少ししみるからといって神経質になる必要はありません。知覚過敏でしみる歯がそのまま一生しみるままになってしまう訳ではないからです。原因がはっきりしない場合、短期間でしみることが止まらなくても、長期間(1~3年)で、治ってしまうことがよくあります。「去年の冬にしみていた歯が今年の冬はしみなくなった」。こんな経験したことはありませんか?
これは歯の中の神経が自分の力で刺激を受けにくくするように、修復する力があるからです。もっと短期間で治まるようにしたければ、歯医者さんでも知覚過敏の症状を和らげるための塗り薬を歯に塗ってくれることがあります。
しみるのを止める最後の手段は?
ちょっとしみるを通り越し、冷たい水がズキズキ痛み我慢が出来ないようになってしまった場合、どうすればいいでしょうか?歯がしみなくなるようにするための最後の手段は、歯の中の神経を取ってしまうことです。こうすれば歯がしみることはなくなります。
しかし、これは極端なケースです。歯の神経は取ってしまうと歯に栄養分が運ばれなくなるため、脆くなったり、歯の色の変色の原因になってしまったりします。歯医者さんではどうしてもしみることが止まらない時の最後の手段として行ないます。
ここまで症状がひどいときは、よく歯医者さんと相談して決めてくださいね。