ウイルス性結膜炎とは

結膜炎

風邪と併発しやすいウイルス性結膜炎を始め、感染力の強さが特徴。

ウイルス性結膜炎は、失明につながるような重大な病気ではありません。そのため正直に言うと私たち眼科医の世界では、あまり重要視されていない疾患でもあります。

しかし患者さんにとってはたいへん苦痛で、しかも感染力が強いため、正しい知識を持っておくことが大切です。

結膜炎の種類別に、それぞれの特徴的な症状と治療法、感染予防法をご紹介します。

ウイルス性結膜炎の主な症状・種類

ウイルス性の結膜炎の分類に関しては、医学的に厳密に規定されているわけではありませんが、私は自分の頭の中で、
に分けて考えています。

風邪の合併症として起きる結膜炎では、目の調子が悪くなったり、目の疲れや充血が起きます。風邪ウイルスは結膜炎ウイルスと似た性質を持っているため、風邪を引くことで風邪ウイルスが目にまわり、結膜炎を引き起こすことがあるからです。詳しくは「風邪ウイルスによる結膜炎」をご覧ください。

また、風邪以外のウイルスによる結膜炎は「目の風邪」と考えてください。結膜炎のウイルスは風邪のウイルスに似ているので、結膜炎になると同時に単に目に症状が出るだけでなく、風邪のようにリンパ節が腫れたり、耳の前にある耳前リンパ節が腫れて痛みを感じることがよくあります。人によってはウイルスがのどに移行し、風邪と同様に咳が出たり、熱が出たりする場合もあります。病名別の詳しい基本情報は「流行性角結膜炎の症状・治療法・予防法」「急性出血性結膜炎の症状・治療法・予防法」「咽頭結膜熱による結膜炎の症状・治療法・予防法」で解説します。


結膜炎の感染を予防する方法

ウイルス性の流行性角結膜炎、急性出血性結膜炎、咽頭結膜熱は、人から人に感染します。よく子供が幼稚園のプールで感染して家族全員に広がったとか、職場で結膜炎の人がいて社内で広がったとおっしゃる患者さんが多いですが、実際の感染経路は不明の場合がほとんど。

同じ空間にいたから必ずうつるものでもなく、 接触感染なので結膜炎の人が触った電車のつり革やドアノブを触って、その手で目をこするだけでも感染してしまいます。

流行性角結膜炎、急性出血性結膜炎、咽頭結膜熱などは接触感染するので、結膜炎の人が触ったつり革を触って、その手で目をこすったら感染します。外出時にはなるべく目をこすらない、外出後の手洗いを徹底することなどが日常的にできる予防法として非常に重要です。

空気を介してうつるわけではないので、結膜炎の人が近くにいるだけで感染することはありませんが、タオルを分け、結膜炎の人もまわりの人も目をさわらない、こまめに手を洗う、ウイルスがついてそうなところをアルコールで拭くなどの工夫が2次感染予防のために大切です。
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