アレルギー性結膜炎の症状
花粉症の人に多いアレルギー性結膜炎。目薬やゴーグルなどの対策も有効
アレルギー性結膜炎の特徴は、目が非常にかゆくなること。結膜が赤くなり、ひどいケースでは白目の表面がぶくぶくに水ぶくれを起こす場合も。
人によっては、まぶたまで赤くなったり、腫れたり、まぶたの皮膚がかゆくなったり、かさかさになったりすることもあります。これは結膜がまぶたの裏側にもあり、結膜炎の炎症がまぶた全体に広がるため。また、まぶたの皮膚は敏感なので、目の結膜炎とは別に花粉がまぶたの皮膚につくことで直接的なアレルギー反応や、かゆさでこすったりすることによる皮膚荒れなどで上記の症状が出る場合もあります。
近年は春先のスギ花粉だけでなく、一年中なんらかの花粉による結膜炎の症状を訴える患者さんが増えています。
次に、アレルギー性結膜炎の主な3つの治療法について解説します。
抗アレルギー薬・抗ステロイド薬を点眼
抗アレルギー薬は比較的安全な点眼薬なので、これだけで症状が緩和するならこれにこしたことはありません。しかし、抗アレルギー薬のみでは効果が弱い場合は、軽いステロイドの点眼を併用で処方される眼科医も少なくありません。一般的にステロイドというと怖い薬と思われる方が多いようですが、、軽いステロイド(0.1%フルオロメトロンなど)は怖がることはないと考えます。しかし、過去にはステロイドの点眼治療によって眼圧が上がった人を診たこともありますので、継続的に使用するには必ず医師による定期的な眼圧チェックを受けるようにしてください。
小児は眼圧があがりやすく、しかも眼圧測定がしづらいので要注意。医師によって考え方が異なる部分だと思いますが、私は眼圧が測定できない小児にはステロイド点眼薬は処方せず、眼圧が測定できる小児に限って症状が本当にひどい場合にのみ処方し、必ずこまめな眼圧チェックを受けに来るよう親御さんに指示しています。
眼圧が高い状態だと緑内障リスクが高まりますが、点眼薬をやめれば眼圧は元に戻ります。その点はあまり神経質にならなくて大丈夫です。