メディカルチェックの種類
特に体調に問題がなくても医師の診察や各種検査を受けるメディカルチェック。日本では、大きく分けて2つのパターンに分類できます |
「早期発見」と呼ばれる段階では、特に症状が無いことがほろんどです。体の異常を感じてからの病院での診療ではなく、自覚症状がないときに、いわゆるメディカルチェックを受けることが大切になります。
現在、私達が受けることができるメディカルチェックは、主に以下の2パターンに分類することができます。
■ 健康診断
学校で校医の先生に診察してもらった記憶は誰にでもあると思います。また、現在は会社の健康診断で、年に1回レントゲンや採血などの検査を行っている方も多いでしょう。
これらは「健康診断」と呼ばれるもので、各種法律(学校保健法や労働安全衛生法など)で規定されているものです。広く健康状態を確認、チェックするもので、がんのみを対象にしたものではありません。
■ 検診
健康診断とは異なり、ある特定の疾患を念頭に置き行われるメディカルチェックが「検診」です。がん検診という言葉は、まさに、がんの有無をチェックするために行われる検査であることを意味しています。
肺がんや胃がん・大腸がん、乳がんや子宮がんなどは、ある一定の年齢以上の居住者には地方自治体が補助金を出して、比較的安価に受けられるようになっています。その一方で、病院や健診センターなどの医療機関が自費診療として行っているがん検診もあります。
一方、特定の部位のがんに限定せず、全身を、がんや生活習慣病など頻度の高い疾患をチェックすることを目的とした検診を、人間ドックと呼ぶことがあります。
「ドック」とは、船を水から上げて検査・修繕するところですが、それを人間になぞらえた呼び方ですね。人間ドックは、健康状態を詳しく調べたい、病気の有無を詳しく検査したいという受診者のニーズに基づくものであり、各医療機関も色々なコースを用意しています。
一般の検査に加えて、全身のがんのチェックを目的とした「PET検診」なども含め、夜はホテルに泊まって一泊二日で受診するものなど、比較的高価なものも最近は出てきています。
人間ドック予約
PET検診予約
ちょっと調べてみたい……という方に
「ホントに忙しい!」と言う方や、「ちょっと調べてみたいだけなんだけど」という方には、お手軽な検診キットもあります |
しかし毎日の仕事や生活の中で、どうしてもその時間が確保できないという方や、ちょっと調べてみたいだけで病院に行くほどでは……というニーズをお持ちの方がいらっしゃるのも事実です。
そういう方向けに、自分で簡単に採血して検査を受けることができるキットもすでに市販されています。この数年で、これらの検査の精度は格段に向上していますが、ガイドのおすすめは、こちらのキットです。
少しお値段は張りますが、後日、結果を携帯電話で知ることもできますし、半日、時間をつぶすことの手間と費用を考えると十分ペイするという方もいらっしゃるでしょう。
もちろん、この検査結果についても、問題があれば、近くの医療機関を受診されるようにおすすめします。
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つづいては、検診結果の読み方・活かし方・再検査です。