キウイフルーツになったのはいつ?
キウイフルーツは、様々な原種を交雑配種して、現在のようなおいしい品種ができました。
現在キウイフルーツの最大の産地はイタリア、次いでニュージラーンドや中国が主流で、他にもチリや日本でも少量ですが栽培されています。
ニュージーランドでは、1904年に中国からキウイフルーツの原種が持ち込まれ、生育環境が適したことから、品種改良されて1928年にヘイワード種が誕生。
1950年代に、イギリスに初めて輸出される際に、ニュージーランド産らしい名前にしようということで「キウイフルーツ」という名前がつけられたのです。
私たちが知っている以上に、個性豊かなキウイフルーツの品種があります。
様々な原種を見せていただきましたが、大小サイズもさまざま、長く白い産毛に覆われたもの、産毛のないもの、果肉はグリーンやゴールドを初め黄色系、赤系、オレンジ系、もちろん風味もトマトのようなもの、ベリー風味、渋いものなど、それぞれに個性的でした。
こうした原種を交配して、形、大きさ、風味等のよさを引き出し、今のようなキウイフルーツに改良されてきたそうです。
1つの品種を完成させるには、最低でも約10年はかかり、また風味や形、大きさ、産業性があるのかどうかなど様々な評価を受け、クリアするのはなんと25haの畑75,000本の中からたった1本の確率。その成果の1つがゼスプリゴールドという品種で、商品化までには20年もの歳月が費やされたそうです。
キウイフルーツに限らず、私たちが日々簡単に口にしている食べものは、気の遠くなるような時間や人の手間を経ていることの重さを感じました。