缶コーヒーを通じて「真実」を届ける
有機コーヒーは、コーヒー豆だけでなく、自然環境や労働条件などにも 基準があります
この「有機JAS」の認定を受ける条件は大変厳しく、製造工程、流通方法、商品の保管、管理、その責任者にいたるまで細かく基準が設けられています。さらにそのルールを厳守し続けているかの検査も毎年行われます。この基準をクリアした製品のみが与えられるのが有機JASマークです。
「その原材料がどんな場所、どんな気候、どんな人によって作られているのか、その全てを知りたい」
前西さんたちスタッフは、原材料の生産地から製造、品質管理の段階まで、できる限り足を運び、自分たちの目で見て確認し、納得したものを販売されていま す。さらに公的機関で成分分析を行い、結果を公表しています。お客様の代わりに自分たちの目で確認をし、誠意あるものづくりで安心 をお届けすることが、ゆるぎない前西さんの信念です。
「ロンカフェ」のシンボルカラーは、ティファニーブルー。この色の持つ意味は「真実」「高潔」というティファニーの企業理念を表しているとか。前西さんは、このティファニーの企業理念に共感し、「ロンカフェ」という商品を通じて、コーヒの「真実」のおいしさを、お客様に対する誠意を示していきたい。そんな思いをこめています。
ワインのように繊細なコーヒーの風味が楽しめます
「ロンカフェ」は、ホットでもアイスコーヒーでもおいしく飲めますが、その他、牛乳や豆乳で割ってラテにしたり、お酒と割ったりしてもOK。また無添加で すので、ケーキやパンの生地に混ぜたり、またお料理のソースに使うなど、幅広い使い方を楽しむこともできます。
なぜ缶コーヒーなのか?
利便性ではなく、コーヒーの香りを閉じ込めるため缶コーヒーに仕上げました
前西さんにうかがうと、「コーヒー本来のおいしさを味わうために最適だったものがスチール缶容器だった」からという答えがかえってきました。
紙パックやペットベトルの材質は、コーヒーのおいしさにつながる香りを吸収するなど適していませんでした。缶でもアルミよりスチールが適していること、また環境配慮で再生率も高いということで採用されました。
缶コーヒーのイメージは、「屋外等で飲める」といような利便性がありますが、「ロンカフェ」の目的は違います。あくまでも淹れたてのコーヒーの味と風味をそのまま閉じ込めるために選択した容器なのです。ですから、飲み方としては缶からコップに注いで飲むことを提案しています。
私も「ロンカフェ」をいただいてみました。栓をあけると、コーヒーの香りがよくたちます。缶から飲むと、酸味が前に出ますが、コップに注ぐとまろやかな味わいに変わります。そして喉ごしのよい爽やかな酸味とすっきりした後味。いつまでも残るような苦みや香りがまったくないのが印象的でした。
時間の経過とともに、味わいも微妙に変化していき、まるで赤ワインのようです。コーヒーは、苦みや香りのイメージばかりが強かったのですが、本来のコーヒーは空気と触れ合うことで、あるいは温度の変化で影響される、とてもデリケートな飲み物だったのだと、イメージを新たにしました。