食と健康/がん予防食

大豆製品と乳酸菌で乳がんが予防できる?

大豆製品と乳酸菌は乳がん予防になる?今回は特に、大豆が乳がん予防になると考えられている理由についてお話します。さらに、どれぐらいまで摂取してよいのか、というご質問にもお答えします。

山田 恵子

山田 恵子

医師 / 女性の健康 ガイド

東京大学医学部卒業。整形外科専門医、認定産業医。東京大学医学部医療情報経済学、ハーバード大学研究所客員研究員等を経て、東京大学医学部附属病院整形外科。ロコモチャレンジ!推進協議会委員。研修医や救急医療でのハードワークで体を壊してしまった経験を含め、現代社会で頑張る女性に役立つ健康情報をお届けします。

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大豆製品と乳酸菌で乳がん予防?

大豆製品はなぜ乳がん予防になる?

豆乳や納豆などの大豆製品が乳がん予防になるのはナゼ?

最近の調査結果で、10~40代で大豆製品や乳酸菌を含む飲料を頻繁に取っていた女性は、その後の乳がん発症の危険性が低かったという報告がありました。(『サンアントニオ乳がんシンポジウム 2009』)

乳酸菌は発癌リスクを減らしたりがん予防に働くことが期待されており、ヨーロッパやアメリカでは、乳がん、大腸がん、膵がんなどの発症予防に役立つという報告もあります。詳しくご紹介しましょう。

お味噌汁は乳がん予防に効果的?

2003年、厚生労働省研究班が「お味噌汁を一日3杯以上飲むと乳がんの発生率が40%も下がる」というニュースを発表しました。これは大豆に含まれるイソフラボンによるものと考えられています。

イソフラボンは大豆に含まれるポリフェノール(フラボノイド)の一種のこと。「植物由来のエストロゲン」とも言われます。体内でエストロゲンと似た作用を持つので、閉経後の女性(=エストロゲン分泌が少なくなった状態)の骨粗鬆症や更年期障害、抗酸化作用を通じて動脈硬化予防などに効果があると言われています。
 

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