食と健康/乳児・幼児・子供の食事・レシピ

子どものおやつ 脂質は必要量の2倍も?(4ページ目)

子どもの食事について、栄養のバランスがとれていると思っている親が多い中、案外その意識と現実にはギャップがあることがわかりました。特におやつの脂質摂取量は、1日の必要量の2倍も!  おやつについて考えます。

南 恵子

執筆者:南 恵子

NR・サプリメントアドバイザー / 食と健康ガイド

伝統食のおやつも取入れてみては?

昔ながらのおかきやおせんべい、きなこや豆類、寒天などを使った、和風のお菓子を見直してみましょう。洋菓子よりも脂質が少なくい分はカロリーが低め、また小豆あん等を使ったお菓子は、ビタミンやミネラル、食物繊維なども含まれています。

また果物やドライフルーツや干し芋などの素材そのものやシンプルな加工品は、カロリーは寒天のように低いわけではありませんが、ミネラルやビタミン、食物繊維など、様々な栄養価を含んでいます。

食べ方も工夫してみましょう

ドライフルーツやおせんべいのように固い食品は、よく噛むことにつながるので、少量で満腹感がえられますし肥満予防に役立つと言われています。またアゴがポンプの役割をして脳の血流が活発になったり、口腔内の健康にも役立つなど、子どもの成長のためにもおすすめです。

もちろん、今まで食べていた楽しみのおやつを、急に180度変えてしまうと、子どもの反発もあるでしょう。今迄のおやつに、少しずつ例に挙げたおやつを加えてみて、これなら好みそうとか、これは嫌がるかな、というように様子をみてみましょう。

人間の本能として、食べ慣れないものには警戒しがちですから、一度は嫌がっても、すぐにあきらめずに何度か試すぐらいでいいと思います。

時間がある時は、おかあさんも一緒に食べたりして、「これは何からできているのかな」と会話を弾ませながら食べると、楽しさとともに新しい味に挑戦してみようという勇気づけにもなると思います。もちろん、本当に一緒に手づくりすれば、好き嫌いがなくなるきっかけにもなるでしょう。

■参考
子どものメタボリックシンドロームと食育(母子保健情報)
「第2回 食育調査」(株式会社日本ケロッグ社)
『人間は脳で食べている』(ちくま新書)
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