2線利用の足回りにショッピングセンター登場で
京王線・南武線分倍河原駅人気が上昇中
分倍河原駅北側の商店街。駅近くには飲食店が集まった路地もあった
最近人気が上昇中というのが京王線、南武線の2線が利用できる分倍河原駅。ここはちょうど立川段丘の境に当たる場所に駅があり、南武線の北が高台になっています。そのため、北側には小さいながらも商店街、飲食店街があります。ただし、ロータリーがないため、ややごちゃごちゃした印象です。
分倍河原駅人気に大きく貢献したショッピングセンターMINANO。みんなのための施設となりたいという意図をこめてのネーミングとのこと
これに対して、南側は新田義貞公の銅像を囲んでロータリーがあり、駅の向かいには東芝のビル。整然とした印象です。さらに、その背後に2009年3月にショッピングセンターMINANO(ミナノ)がオープン、生活の利便性が大幅にアップしました。ここには夜25時まで営業のスーパーサミットや100均にファーストフード店、ファミレスなどが入っており、大型の駐車場、駐輪場があるため、広域からの来客があるそうです。
分倍河原駅のショッピングセンターからさらに南に向かうと大学の農場や畑などが広がる
しかし、今の時点ではまだ新たな住宅建設までの動きにはなっておらず、特に駅南側は駅から7~8分離れると農地や水田なども広がるのんびりした風情。北側も含め、マンションはところどころで見かけはしますが、それほど数の多い地域ではありません。価格は府中駅周辺からすると、数百万円から1000万円以上はお手頃と考えられます。供給数で言えば新築一戸建てのほうが探しやすく、価格は土地面積100平米で5000万円前後といったところです。
西府駅南側、崖の下には市川緑道と呼ばれるせせらぎのある道が続いている。高台にはマンションも
ちなみに南武線では分倍河原駅と谷保駅(国立市)の間に2009年3月に西府駅が誕生しています。駅間が離れていたため、長らく地元から新駅建設があったためで、駅の南口側、坂の下には日本電気の府中事業所があります。南口側は駅周辺に何棟かのマンションがあり、それ以外は一戸建てメインの住宅街。せせらぎのある遊歩道も整備されており、きれいな街並みです。ただし、駅前にはマンション1階にコンビニがある程度で、それ以外の商業施設はゼロ。あっさりしたものです。
西府駅北口。駅前に広い空き地があり、その向こうにホームセンターがぽつんと建っていた
北口側は降りると目の前に広い、広い空き地があり、整備はまだまだこれからといったところ。近くを走る都道18号(新鎌倉街道)沿いには多少マンションやロードサイド店があるものの、買い物には自転車か、車が要りそうです。
西府の駅から歩いて10分ほど、珍しい古墳を見ることができる
個人的には駅から少し離れた熊野神社境内に再現された熊野古墳に興味を惹かれました。多摩川に沿った三鷹市、調布市、府中市、国立市の古墳の立地をマップに落としてみると、面白いことにいずれもが立川段丘の端あるいは端近くにあることが分かるのですが、この熊野古墳もそのひとつ。日本最大・最古の上円下方墳だそうですから、興味のある方(あまり、いらっしゃらない気もしますが)は足を運んでみてください。
次に取り上げるのは府中駅のお隣、
京王線東府中駅です。