一見したところ、家電製品というよりまるで道具箱といった風情の「おむつぽい」。けしてスマートとは言えませんが、大きさは幅360ミリ・高さ139ミリ・奥行き175ミリと、かなりハンディ。ただし、重さは3.5キロあるそう。
実際に防臭効果のほどを実験したいのですが――という私の希望に応えて、あらかじめ、コーヒーを沁みこませた紙おむつが用意されました。
「それでは実験を始めましょうか」
まずは紙おむつをパック袋に。次にパック器の蓋を開け、パック袋の両側に開けた穴を、パック器内部の棒に通します。蓋を閉めれば、セット終了。あとは自動的に袋が圧縮パックされ、口の部分がヒートシールされるのを待つだけです。待ち時間はおよそ3分間。
さて3分後、終了を知らせるブザーが鳴りました。完全密閉された袋はたしかに先ほどの半分ほどの容量。
「かいでみてください」
岡田部長の言葉に促され、鼻を押しあててみましたが、においはまったくせず。もっともコーヒーですから、アンモニア臭のあの強烈さとは比べるべくもありませんが。しかし、これだけ徹底的に密閉、圧縮されていれば、なるほど臭い漏れはなさそうです。
※取材後、パック袋を1枚頂いた私は自宅に帰り、「ナンプラー(魚醤)」を使って再実験してみました。ナンプラーはご存知の通り、かなり強烈なニオイのするアジア料理の調味料です。キッチンペーパーに大量に沁みこませ、パック袋に入れた場合と、買い物袋に入れた場合とで比較。口部分はとりあえずテープでふさいでみました。軍配はやはり、パック袋に。臭い洩れはまったくなし!恐れ入りました。