バラバラの薬をわかりやすく飲む方法、ありますか?
種類が多くて分からなくなることがありますね。そんなときは遠慮なく医師や薬剤師に相談しましょう |
どれをいつ何錠飲んだらいいのか、いつも心配です。何か良い方法はないでしょうか?
A:お答えしますね。質問のとおり、私も薬をお出しする時、患者さんが混乱しないかな…と、時々不安に。そんなときには積極的に服用について説明しますが、飲みやすくするためには様々な方法があります。
そこで、今回は多くの種類の薬を間違いなく、飲みやすくする方法をご紹介しますね。
医師や薬剤師に相談してみよう
前回の粉薬の上手な飲み方でも解説しましたが、医師に相談してみると解決することがあります。薬剤師に相談して、医師に伝えてもらってもいいですし、薬の袋(中の薬があってもいいです)をかかりつけの医師のところに持って行って、「薬の飲み方が複雑で混乱しそう」ということ旨を相談してみてください。症状によっては、薬の成分が少し変わると思いますが、1日2回の薬を1回にするなど、他の薬とのバランスを考えて処方してくれることもあります。例えば、お昼の飲み忘れを心配する場合、A薬から同じような成分の薬であるC薬に変更してくれることもあります。
変更前の薬)A薬:1日3回 B薬:1日2回
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変更後の薬)C薬:1日2回 B薬:1日2回
また、「食後」の薬を「食前」に変えることができる場合もあります。この場合は、処方されている薬が、食前に飲んでも問題がない場合です。
変更前の薬)D薬:1日2回食前 E薬:1日2回食後
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変更後の薬)D薬:1日2回食前 E薬:1日2回食前
もちろん、症状によって、または他に薬がない場合は、この限りではありませんので、必ず医師に相談してみてください。
服用1回ごとの小分けにしてもらおう
一包化で分かりやすく!(写真提供:アカンサス薬局) |
ただ、一包化調剤は普通より時間がかかりますので、後で取りに来るなど、待ち時間を工夫すると時間の節約になります。
薬入れを利用しよう
最近は、1日分の朝、昼、夜、就寝前の薬を1週間分入れる容器が売られています。壁掛けタイプや、薬箱タイプなども。入手方法は、調剤薬局や大きなドラッグストアで売っているようですが、事前に電話などで問い合わせてみてください。また、インターネットでも販売しています。
薬の種類が多くなって、飲み方が分からなくなったら、薬の袋に電話番号が書いてありますので、すぐに薬局に相談してみてください。分からないから飲まなかったり、逆に適当に飲んで量が多くなったりしないように、正しく飲んでくださいね。
*ネット上での診断・相談は診察ができないことから行えません。この記事は実際の薬局での会話をもとに構成したものです。相談が必要な方は、医師や薬剤師に実際にお聞きください。
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【参考リンク先】
金沢大学>アカンサス薬局
ウイークリー薬ケース>Livedoorデパート