苦い粉薬……飲みやすい方法はあるの?

粉薬

薬には、いろいろな形(剤形)があります

Q:お医者さんから粉薬を処方されましたが、私、粉薬が苦手なんです。うまく飲み込めなくて苦味が残ったり、粉でむせたりするので……。「粉薬を飲まなきゃ」と思うと、いつも憂鬱になります。何か飲みやすい方法はないでしょうか?

A:お答えしますね。実は、私も粉薬が苦手です。私の周りにも粉薬を上手に飲めない友人が多くいます。

まず、私の場合は医師に「粉薬が苦手なので、錠剤に変えていただけますか?」とお願いしています。成分が同じ薬でも、粉薬・錠剤・カプセル剤など、いろいろな形(剤形:ざいけい)があり、その剤形は変えることが可能な場合があります。

粉の胃薬をカプセルの胃薬にしてもらえるか、粉の風邪薬を錠剤に変えることができるか、医師の判断で変更できるかどうか尋ねてみましょう。全く同じ成分で他の剤形がない場合でも、似たような成分の薬で、錠剤またはカプセル剤に変えてもらえるかもしれません。

錠剤やカプセル剤という薬の在庫がなかったり、そもそも粉薬しかない成分の場合は粉薬で対応せざるを得ませんが、実はそんな場合でも粉薬を抵抗なく飲める方法があります。その方法をいくつかご紹介しましょう。

「オブラート」に包む服薬法……オブラートの種類・使い方

以前は丸や四角い形のピラピラしたシートばかりでしたが、最近は筒状になっているオブラートも発売されています。また、イチゴ味のオブラートなど、味がついているものもあり、飲みやすくなっています。

使い方は、オブラートの裏(ざらざらした方)を上に向け、その上面の真ん中に粉薬を置く。そして、くるむようにして粉薬を包み(必要に応じて余った部分は切ります)、端の絞った部分に水をつけて閉じ、完成。

または、オブラートを四つ折にして、筒状に。そこに薬を入れてオブラートをねじります。あまった部分を切り取るか、そのまま水で濡らして閉じます。

オブラートの使い方は色々な方法がありますが、一番自分の作りやすい方法がいいですね。手がぬれていない状態で、色々試してみましょう。

「ゼリー」に混ぜて薬を飲み込む方法

最近、薬を飲みやすくするゼリーが売っています。赤ちゃんや子供、そして飲み込むことが困難な高齢者の方向けとして使われています。ゼリーについては「これなら薬が上手に飲めるかも♪実験!おくすり飲めたね 」で詳しく紹介しているので、こちらもぜひご覧ください。

飲み方は、このゼリーに粉薬を混ぜ、口に含み飲み込み、その後、水で流し込むようにします。水は、胃の中で薬を溶かすために飲むだけです。とても簡単ですね。

粉薬を「カプセル容器」に入れて服薬……購入方法・使い方

粉薬をカプセル剤にして飲みやすく!
粉薬をカプセル剤にして飲みやすく!
場所にもよりますが、薬局の中にはカプセル容器が売られている店舗もあります。サイズが色々ありますので、自分の飲みやすい大きさを選びましょう。なお、在庫の有無に関しては、事前に問い合わせることをお勧めします。

購入したら、カプセルを開けて、中に粉を詰めていきます。ある程度いっぱいに詰めたら、そのままカプセルの底を、机などの堅い場所で「トントン」と軽く叩きましょう。粉の隙間が埋まり、空間ができます。そこで、さらに一杯になるまで詰めて、蓋をします。これで、カプセルの出来上がり。あとは、コップ一杯の水で、作ったカプセルを飲みます。

粉薬の量が多い場合、カプセルを大量に作り、それを全て飲まなければなりません。試してみるのも良いですが、この大変さは念頭においてくださいね。

基本的な粉薬の飲み方

色々な飲み方があっても、漢方薬のように粉の量が多い場合や、外出先では粉薬としてそのまま飲まなくてはならないことが多いのが現実です。そこで、基本的な粉薬の飲み方をご紹介します(もちろん、皆さんにとって一番飲みやすい方法で飲んでくださいね)。

  1. コップ一杯の水を用意します。
  2. 粉薬の袋を指ではじいて、粉を一つの方向に偏らせます。
  3. 粉薬(のビニール)を空け、飲みやすいように準備します。
  4. 口の中に、1~2口程度の水を含みます。
  5. 水を入れている状態で、粉薬を一気に口の中に入れます。
  6. 口に入れた水と粉薬を飲み込みます。
  7. その後すぐに、コップの水を飲みます。

5~7の行動を素早くすれば、あまり苦さを感じません。また、5で粉薬を一気に入れるときに、緊張すると口の中に粉が飛び散ったり、鼻で粉を吸い込んだりします。また、粉の量が多いとそれ自体でむせてしまうことがあります。

最初は難しいかもしれませんが、数回に分けるなど、落ち着いて徐々に慣らしていきましょう。古典的なやり方ですが、この方法が一番良いと思います。薬の飲み方については、「注意したい薬の飲み合わせ」や「薬の基本的な飲み方」もあわせてご覧下さい。

*ネット上での診断・相談は診察ができないことから行えません。この記事は実際の薬局での会話をもとに構成したものです。相談が必要な方は、医師や薬剤師に実際にお聞きください。

■参考
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