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知ってます?正しい目薬の点眼方法

手軽に使える目薬ですが、正しい使い方をしていますか?あたりまえすぎてあまり聞けない、素朴な疑問・質問に、わかりやすくお答えします。

執筆者:高林 克枝

目薬を正しく使って、目を快適に

手軽に使える目薬ですから、オフィスや自宅に常備している方が多いのではないでしょうか。

目薬は、目になんらかの不快感があるとき、気分をリフレッシュさせたいときなどにも役立ちますが、他の薬と同様、いろんな種類や効能があり、正しい使い方があります。いくつかのポイントをおさえて、より効果的に、安全に、目の健康に役立てましょう。


目薬は、1回にどのくらいの量が適量なんですか?

基本的には、1回1滴で十分です。
これは、目には水分をためておける許容量があるので、たくさん使ってもこぼれてしまうだけだからです。それに、あふれた目薬は、皮膚にふれて接触性皮膚炎というようなトラブルをひきおこすことがあります。

また、目薬は、たくさん使ったからといって効果が上がるわけではありません。
目から点眼された薬は、涙の流れと同様に、眼の表面(角膜・結膜)から、涙点、涙嚢、鼻涙管を通り、最終的に、鼻から喉に流れていきます。ですから、目薬をさしたあと、口の中で苦味を感じることがあります。
なお、医師に処方された点眼薬は、その指示に従ってください。

点眼量を増やすと、その効果は上がりますか?

残念ながら、点眼量を増やしても効果は期待できません。
これは結膜嚢(まぶたと眼球の間の隙間)にためられる最大液量は、25~30μLですが、目薬の1滴は30~50μLというように、量が多めです。そして何滴も点眼すれば、目薬は結膜嚢に入りきらないで、結膜嚢からあふれてしまうだけです。

なお、あふれた目薬は、ティッシュなどですぐにふきとり、肌に残さないようにしてください。またハンカチは「めやに」などが付着すると不衛生ですから、すぐに捨てられるティッシュを使いましょう。

このように、目薬の点眼方法を正しく行わないと、皮膚炎や思わぬ副作用がおこることがありますから注意したいですね。



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