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真夏の野外フェスでダウンしないために(3ページ目)

山で開催される野外フェスティスバルでは、山での強い紫外線、天候の変わり易さ、屋外での公共施設の貧弱さの問題があります。大音響は難聴の原因にもなります。

西園寺 克

執筆者:西園寺 克

医師 / 感染症・健康情報ガイド

危険3:耳には負担大!? 大音量のリスク

「臨場感と迫力ある音はフェスならでは! もう耳がガンガン言ってるけど、定位置のスピーカーの前は譲れないね!」

野外フェスを貪欲に楽しみたい気持ちは分かりますが、あとあと音楽が聴けなくなってしまっては大変です。最後に耳に関する注意点をご紹介します。

■ 大音量が音響外傷を招く
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大音量で楽しんでいたのに……気がつけば難聴!?
野外フェスならではの、極めて大きな音響装置。体で音を感じることができるほどの迫力は、野外フェスの醍醐味ともいえるかもしれません。

けれど、長時間耳を休ませずにスピーカーの近くで音楽を楽しむのは危険。普段ヘッドホンで慣れているからなんて過信は禁物です。大音量による「急性音響外傷」で、難聴になってしまう危険があります。

これは何よりも早期に気がつくことが大切。ライブの合間に一緒に行っている友人の声が聞き取り難くなったり、いつも使っている携帯電話の音が小さくしか聴こえなかったら要注意です。無理をせずに耳を休ませましょう。

もし症状が一時的なもので収まらず、翌日起きた時にも違和感が残っているような場合は、すぐに耳鼻科を受診することが大切です。


以上の注意点をしっかり覚えて、トリの演奏まで健康的に、野外フェスを楽しみましょう!

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