胃薬が手放せない……

胃薬が手放せない
何となく胃の調子が悪い。胃がもたれる。胃薬が手放せない。そんなあなたに、お伝えしたいことがあります。
仕事が立て込んでいて、睡眠も不十分。ストレスも多く、食事も不規則。そういえば、タバコの本数も増えている。

思い当たるところがたくさんあると、ちょっと食欲がなかったり、胃もたれや胃の膨満感などがあったりしても、それほど気にならないかも知れません。

「この胃薬を飲んでいると、調子は良いから。」ということで、様子を見ている方は、意外に多くいらっしゃるようです。

今回は、胃薬が手放せないあなたに是非、お伝えしたいお話です。

なぜ、胃の調子は悪くなるのか?

なぜ、胃の調子は悪くなるのか?
胃もたれや胃の痛み、胃の膨満感やむかつきなどの症状は、胃酸の分泌過多とともに、胃の粘膜を保護する粘液の分泌減少によって、胃酸が胃の粘膜を痛めることによっておこります。
テーブルに並べられた料理を見ても、何となく食欲が湧かない。

その理由の一つには、胃の粘膜が荒れていることが挙げられます。食物を消化するために胃の細胞から分泌される胃酸は、非常に強い塩酸です。いわば、大きな包丁で口から摂取した食物をぶつ切りにして、小腸でのさらなる消化と吸収への準備をするものです。

この胃酸は、もちろん、私達の胃の細胞自身にも同様に作用してしまいます。通常は、そんなことが無いように、胃の粘膜の表面に粘液を出して、これが保護膜として働くことで、胃の粘膜に胃酸が直接当たらないようにしています。

しかし、ストレスや不規則な食生活、暴飲暴食やタバコなど、一般に、「胃に悪いよ」と言われる習慣は、胃酸の分泌を進める一方で、粘膜を保護する粘液の分泌を抑制します。そのため、胃酸が直接胃の粘膜に触れることになり、粘膜がダメージを受けてしまいます。また、タバコは、粘膜の血流を低下させることによってダメージをうけた胃の粘膜の修復を遅らせることで症状を長引かせる原因となります。

これらのダメージの程度によって、胃炎や胃びらん、胃潰瘍というように分類されていきますが、これらの症状が、冒頭にあげたような、胃もたれや胃の痛みとなって現れます。


次のページでは、胃薬のメカニズムと意外な落とし穴についてご説明します。