便は健康のバロメーター

便は健康のバロメーター
便通と体調がある程度リンクすることは、私達は経験的に知っています。
便は健康のバロメーターとも言われます。快食・快便という言葉もあるように、すっきり便通がついた日は気持ちがよいもの。その一方で下痢や便秘の日は、なんとなく気分も晴れません。

便と健康という観点から言えば、胃潰瘍や大腸がんなど、消化管出血を来す疾患では、便の色は大きく変化します。

今回は、便の色から見た消化管出血の部位の推定についてお話します。

血液の色と鉄分

血液の色と鉄分
血液は、通常赤い色をしていますがこれは、ヘモグロビンによる色です。ヘモグロビンには、鉄分が含まれていますが、この鉄分の酸化が色の変化に影響します。
血液中には、ヘモグロビン(血色素)と呼ばれる物質があります。これは、ポルフィリン骨格という構造の中に、鉄分を含んだもので、血液が体の隅々まで効率よく酸素を運搬し、受け渡しをするために欠かせないものです。

通常、血管内には、空気はありません。鉄は、空気に触れると酸化、すなわち錆びていきます。鉄が錆びると、時間が経つにつれて黒く変化していきます。

ちょうど、膝小僧をすりむいたときに、最初に出てくる血がかさぶたになりますが、最初は、赤かった血液が、少しずつ暗い赤色に変化して、最後は、黒いかさぶたになっていきます。

このことを思い出しながら考えると、便の色と消化管出血の部位との関連性を考えることができます。

次のページでは、胃がんや大腸がんと便の色についても少し詳しく説明します。