食欲不振や白血球減少、ストレスに対する影響
大阪大学、関西医科大学、中国の福建中医学院など、複数の研究機関からAHCCによる副作用軽減に及ぼす影響について発表がありました。 |
内容としては、まずは、食欲不振が改善されたこと。以前から、抗がん剤による味覚異常をAHCCは軽減するのではないか、という報告はありましたが、それらが具体的な食欲不振の改善として示されたのではないかと思います。
次には、白血球減少や貧血に及ぼす影響です。抗がん剤はどうしても、細胞の増殖サイクルが早い臓器に副作用をもたらしますが、骨髄抑制と呼ばれる血球系への副作用もその一つです。AHCCの摂取した患者さんでは、この骨髄抑制の程度が低く抑えられたという結果が報告されていました。
また、唾液中のヒトヘルペスウィルスのDNA量を測定することで、AHCC摂取によって全身に対するストレスが軽減されているという結果も報告されていました。
これからの課題はありますが……
今回の結果を鵜呑みにすることはできません。しかし、今までの治療では十分にフォローできなかった部分がカバーできる可能性があることは事実だと思います。 |
しかし、抗がん剤治療を行っていく上での副作用の軽減には、患者さんのみならず、医師も積極的に取り組みたいと思っている分野です。
西洋医学による治療を中心としながら、足りない部分を他の方法で補うことを補完医療と言いますが、がんに対する補完医療が大きな転換期を迎えそうな予感がした研究報告会でした。
抗がん剤の副作用に悩んでいる患者さんにとって、少しでも良い方向に持って行くことができれば良いなぁと、感じました。
【関連リンク】
日本でのがんに対する補完医療の代表は……⇒健康食品ってがんに効くのでしょうか? (All About がん・がん予防)
AHCCについての基本情報はこちら⇒AHCC(アミノアップ化学)
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