メスを使わない手術!?

メスを使わない手術!?
手術にはメスがつきもののはずなのですが……
手術と聞くと、みなさんはどんな風景を思い浮かべるでしょうか?

緊張が張りつめるオペ室。鋭い眼光の外科医が、緑色の手術衣を身に付け、両手を胸の前に掲げながら患者さんの前に立ち、周囲にさっと視線を走らせた後、おもむろに「メス!」

テレビドラマや映画でも、象徴的なシーンとして取り上げられることが多い風景ですね。

しかし、今、メスを使わない手術というものが広まってきています。


変わりつつある放射線治療の位置づけ

放射線治療の位置づけ
補助的な治療法であった放射線治療が、根治的な治療法になりつつあります
今、がんに対しては、手術・放射線治療・抗がん剤治療という3つの治療法があります。

また、がん治療はその目的から、完全に治すことを目的とした根治的な治療、がんによる痛みや不快な症状を取ることを目的とした姑息的、すなわち一時しのぎのための治療、そして、これらの治療を強化するための補助的な治療に分けられます。

こういった観点から見ると、根治的な治療法は手術だけで、放射線治療や抗がん剤治療は、姑息的もしくは補助的な治療法という位置づけになっています。

つまり、手術が完全に治すことを目的とした治療である一方で、放射線治療や抗がん剤治療は、手術と組み合わせて用いる補助的な治療、もしくは、手術ができない症例に対して行われる姑息的な治療という風に考えられてきました。

しかし、近年、放射線治療が根治的な治療法として用いられるケースがでてきているのです。それが、「メスを使わない手術」、すなわち定位放射線治療なのです。


次のページでは、定位放射線治療について、わかりやすくご説明します。