今年もそろそろ、風邪の季節がやってまいります。その前に、簡単にできる風邪の予防策についておさえておきましょう。また、今回は風邪に関するトリビアについても触れてみます。
※今回ご紹介する風邪予防策のアイデアは、病院で実際に行われている院内感染防止対策がもとになっています。病院と一般の会社、住宅で条件は異なりますが、対策の基本的な考え方は共通しています。



「うがい」は風邪の感染予防にならない??

「うがい」は日本の習慣。国際的ではない??
「うがい」は日本の習慣。国際的ではない??
実は、うがいで風邪を予防できるかを確認した実験はないので、感染予防に役立つかどうかは疑問です。

日本では、「うがい」は手洗いと並んで風邪予防対策のために推奨されています。ところが英国、米国の感染対策には、手洗いという項目はありますが、うがいという項目がありません。

風邪(インフルエンザを含む)の感染経路は気道です。この気道というのは鼻腔経由のことを意味しています。なので、風邪ウイルスの感染実験ではウイルスを含む液をのどではなくて、鼻腔に噴霧します。


風邪の感染予防には、間接的な接触に注意!

次のうち風邪に感染する危険があるのはどれでしょうか?
1.他人の持った受話器で話した
2.回覧で来た複数頁の書類を読んだ
3.宴会で互いにお酌した
4.カラオケでマイクを持った
正解は全部です。

風邪は飛抹感染する感染症です。咳やくしゃみをしている人が触れたものには飛抹が付着しています。自分の手についた飛抹を吸い込むと感染する可能性があります。
※飛抹とは…咳やくしゃみの時に空気中に飛ぶウイルス粒子を含んだ気道からの粘液粒子の事。


公共の場の手洗いはかえって感染の元?

公共の手洗いを使う場合は、蛇口の栓に触れない工夫を
公共の手洗いを使う場合は、蛇口の栓に触れない工夫を
風邪対策の手洗いの目的は手に付着したウイルス粒子を含む飛抹を落すことです。

しかし、公共の場の手洗いの動作では、化粧室の入口(出口)のドアノブを触り、水洗の蛇口の栓を触ることがありがちです。風邪の症状がある人が化粧室でうがいをした場合、触ったドアノブや蛇口の栓にはウイルスが付着している可能性が大です。

よって、風邪の飛沫感染予防を考えると、なるべく手を触れない工夫をする必要が必要ですね。
化粧室の扉は肘で開く型だとドアノブを持たなくてすみます。また、水洗も自動水栓あるいは肘で水の止める型だと栓に触らずにすみます。実践してみるとよいでしょう。



使用済みのマスクを何度も使うのは風邪感染のモト??
使用済みのマスクを何度も使うのは風邪感染のモト??

マスクの再利用は感染の元

ウイルスそのものは市販の通常のマスクを通ってしまいます。しかし、ウイルスを含んだ飛沫はマスクを通ることができません。この点からマスクは有効な手段です。
ただしマスクの外側はウイルス粒子を含んでいる可能性があります。

使い捨てのマスクを使用しないとかえって、感染源になってしまう可能性があります。



帰宅したらまず手洗いを!タオルは共用しないで

理想的には自宅に入る前に手洗いをする事ですが、現実的な対策は帰宅したらまず手洗いをする事です。もしウイルスが手についていても吸い込む前に落としてしまえば問題はありません。手を鼻の前に持って行くとウイルスを吸い込み事になるので、女性の場合は特に顔の御化粧を落とす前に手洗いをしましょう。

独居でなくて家族がいる場合、タオルの共用は止めましょう。タオルの共用は感染の元になります。
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