寒い季節がやって来ました、風邪などひいてしまっていないでしょうか?

風邪予防は、『充分な栄養と休息、そして外から帰ったら手洗いとうがい』と学校でも習っています。バイ菌を侵入させないためには手洗いとうがいが欠かせないのですが、体ごと洗ってしまうお風呂に入るのもひとつの策ですよ!と以前のコラムでお伝えしてまいりました。

今回はさらにもうひとつ、鼻の粘膜やのどの奥にバイ菌が感染して風邪にならないようにする方法のご提案です。

トピック:風邪に抗生物質は使わない
日本呼吸器学会で、『成人気道感染症に抗生物質はできるだけ控える』という方針が発表され、新聞各紙が取り上げていました。

細菌感染が原因ではない風邪に対して、細菌にしか効果がない抗生物質を使うのは、耐性菌の発生やコストの面などから最初にとる方法ではないという事からです。実は、抗生物質を使わなくても、ウィルスだろうと細菌だろうと、鼻をかんで、とり除くようにしておけば感染する確率は低くなるのです。

***

風邪って、いったい?
風邪というのは厳密に定義されているわけではなくて、病原性微生物の侵入によって鼻腔内やのどの粘膜組織が損傷をうける事を指してその総称のようです。

人の体と風邪のしくみ
人は空気を吸って体に必要な酸素を取り入れていますが、空気は鼻から吸い込む事が多いようです。呼吸は口でもできますが、こちらは食べ物や水分などを摂るほうが優先されているようです。

空気にまざってのどに病原性微生物が進入してしまうと、一発でひどい状態になってしまいます。鼻腔は空気を取り入れる時に、粘膜と繊毛で空気中の汚れを吸着させてきれいな空気だけを肺に送り込んでいるのです。いわばフィルターのような働きをしているのですね。

そんなフィルター役の粘膜や繊毛などもきれいにする必要があるのですが、うがいだけではきれいになりません。通常は鼻をかんでいればいいのですが、鼻もうるおいがないとなかなかうまくかむ事ができません。そんな時にうるおいを与えて鼻をかみやすくするものがあるのです。

鼻に水を
鼻にうるおい与えるっていっても、泳いでいる時に鼻に水が入って痛い思いをした事は、誰でも一度は経験したことがあると思います。これは真水のプールでも塩水の海でも同じですよね。だから水や塩水で洗うのは痛いのではないの?とご心配される方も多いのでは・・・。

海水は3.5%、そして真水はほぼ0%の塩分濃度なのですが、どちらも体の濃度と違っていて、この違いによって敏感な鼻腔粘膜が刺激を感じているのです。

だったら体の濃度にあわせればしみないのかも。

体の塩分濃度は0.9%で、体液と同じものは生理食塩液と呼ばれています。鼻腔内洗浄は耳鼻科領域ですが、処方箋でもらう薬にもこうした製品があり、約2%程度の塩分濃度になっています。鼻腔内にはこの0.9~2%の濃度で使うのがよいようです。

生理食塩液は薬局で扱っていて、普通の生理食塩液は500mlのボトルでお求めになる事ができます。その他に注射用生理食塩液と呼ばれるものもあり、注射で打つ事もできるレベルまできれいに作られているものですが、値段が高くなります。通常は普通の生理食塩液で十分です。

次のページでは、自分で作る鼻洗浄液レシピです。