重症アレルギー! アナフィラキシーとは?
いつもの公園、今年はハチが巣を作っているかも! |
- 1型(アナフィラキシー型):0~30分以内に出現
- 2型(細胞障害型)
- 3型(免疫複合体型、アルサス型)
- 4型(T細胞依存型、ツベルクリン型):12~24時間で出現
ところが免疫情報が記憶され、もう一度同じ抗原に曝露(ばくろ)されたときに(原因物質に接触、さらされること)必要以上に免疫細胞が反応してしまうと、免疫物質が過剰生産されるなどの反応を起こすアレルギー反応となります。つまり、感作という一度目の抗原情報の記憶が生じ、二度目の曝露以降に初めてアレルギーは成立することになります(類似した抗原に対しては、初めての曝露であってもアレルギーが生じることもあります)。
アレルギー反応のうち、1型アレルギー反応は原因となる物質である抗原(アレルゲン)と接触すると、30分以内という短時間で反応を起こすことが特徴です。こうしたアレルギー反応はそれぞれ単独、もしくは複数の反応が生じることで、人体に影響を与えてきます。では、その反応の中でも、最も重篤な反応であるアナフィラキシー・ショックの症状を確認してみましょう。
アナフィラキシー・ショックの症状
即時型と表現されるように、原因となる抗原への接触から数分程度でも症状が現れるのが特徴です。初期症状としては気分不良や何となく体がおかしいという違和感、更に進行すると息苦しさ、のどがヒューヒュー・ゼイゼイという気管支喘息の発作のように異常な呼吸音、時には下痢もみられることがあります。重症な例では、血圧の低下を伴い顔面蒼白(そうはく)となり、更に状態が悪化すると意識消失、最悪の場合には死に至ります。アナフィラキシー・ショックは1型アレルギー反応に分類されます。この他、1型アレルギー反応には花粉症や蕁麻疹などが含まれます。アナフィラキシー・ショックを起こす確率は1%未満とわずかではあるのですが、死に至ることのある危険なアレルギー反応です。
次のページではハチ毒に対するアナフィラキシーの検査と対処法をご紹介します。