糖尿病/糖尿病の食事療法の基礎知識

毎日の血糖コントロールに役立つ 糖尿病の『補完療法』とは?(2ページ目)

糖尿病とはインスリンの欠乏、あるいはその作用の低下による炭水化物の代謝障害ですから、インスリンを補えばよさそうですが現実はそんなに簡単なものではありません。なぜでしょうか。

執筆者:河合 勝幸

もうひとつの『補完療法』

英語の医療サイトで"CAM"という略語を時々見かけます。CはComplementary Medicine(補足医療)、AはAlternative Medicine(代替医療)のことです。
西洋医学から東洋医学へ治療法を変更するのは療法の代替ですが、今の治療を続けながら補い合う療法を取り入れるのが補完療法です。

このようなものが補完療法と言われます。

  • レフレクソロジー (Reflexology)
    足の裏や手の平のツボを押して、神経の反射でからだの各部位のストレスを取る。
     
  • アロマセラピー (Aromatherapy)
    芳香植物のエッセンシャルオイルをマッサージ、入浴、吸入することによって神経を沈静化し、血液の循環をよくする。
     
  • ホメオパシー (Homeopathy)
    同種療法。ある病気を治療する時、健康な人に同様な病気を起す薬物を少量用いて治療を行う。
     
  • ヨーガ (Yoga)
    ヨーガポーズを取りながら呼吸をコントロールして瞑想に入る。

    マッサージや鍼(はり)も補完療法です。


    糖尿病と補完療法

    血糖値をコントロールするのはインスリンだけではありません。からだは血糖を上げるホルモンを複数備えています。
    たとえばストレスも血糖上昇を引きおこします。強いストレスは血糖コントロールをとても困難にします。このような時は好みに合った補完療法に期待できます。

    からだの痛みは鍼(はり)やマッサージが和らげてくれますし、血行障害が招く合併症治療には血行をよくするアロマセラピーやホメオパシーが役立つかも知れません。
    心がリラックスすればストレスからの『ドカ食い』も治まりそうです。


    補完療法の鉄則

    補完療法は糖尿病の治療そのものではありません。ですから医師からの処方薬は必ず守ること。たとえ補完療法の指導者が『こうすれば薬をやめられる』などといっても耳を貸してはいけません。

    補完療法の指導者はカリスマ性があって、私たちにたっぷりと時間を割いてくれますし、話もよく聞いてくれて共感もしてくれます。その上、タッチ(スキンシップ)の達人と、まるで今の病院の欠点の裏返しのような存在です。
    その分、楽しみにしてください。その分、口車に乗らないようにしてください。
    関連リンク
  • 代替(補完)療法を考える [All About アロマテラピー]
  • アクティブヨーガで腰痛予防! [All About 肩こり・腰痛]
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