私は砂糖の少ないチョコのコレクターです。 |
「目で食べる」という表現があります。目の前に見えるものには、つい手が伸びるという論文があります。当り前の話なんですが、超肥満に悩むアメリカでは大学教授がこれをチョコレートで実証しました。食べ過ぎる動機は明白なんですから、「だからこうしよう」という提言がありますよ。
どうぞ最後まで読んでください。
ショコラ、チョコレートとコロンブス
チョコレートの原料であるカカオの原産地は南米アンデスの東側です。2000年以上も前からここで栽培されていましたが、西側の記録に初めて載ったのは1492年12月22日のコロンブスの日誌です。でも当時の南米には砂糖がなかったのですから、今のチョコレートとは別の味でしたのでしょうね。さてさて、21世紀の今の時代にタイムワープします。あなたのコンピューターデスクの脇に山盛りになっているチョコレートがあるとすれば我慢できない誘惑です。
なぜでしょう?
コーネル大学(イサカ、ニューヨーク州)の研究者たちによると、食べすぎはチョコレートに近づく機会、手が伸びる容易さがカギになるのだそうです。単純にチョコレートの大きさだけではなかったのです。
あなたはいくつ食べたの?
40人の大学職員のチョコレート大好き女性をリクルートして、彼女たちのオフィスにチョコレートを置かせてもらいました。そのチョコのセッティングに工夫があります。
1. 手の届くデスクの上によく見えるようにチョコを山盛り。
2. そのチョコが見えないようにふたをする。
3. 2m離れたところに、見えるようにチョコを山盛りにする。
4. 2m離れたところのチョコが見えないようにふたをする。
一週間交代でチョコレートをこのように置いて、好きなように食べてもらいました。
毎晩、皆さんが帰った後に研究チームが現われて、食べたチョコレートを記録して、いつも30個(Hershey's Kisses)あるように補充しました。
4通りのチョコの置き場を一週間ずつのローテーションで一巡しました。週末にどのくらい食べたと思うかを自分で申告してもらいました。
別に驚くことはありませんが、目の前にあればよく食べ、離れて見えなければ数が減りました。
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