デューク大学医療センター(ノース カロライナ、アメリカ)の研究者たちが、食事の時に飲むコーヒー(カフェイン)が、食後の血糖上昇、血中インスリン濃度上昇に強く関与することを見つけたのです。
[Diabetes Care, ADA]
糖尿病になってしまったらコーヒーの飲みすぎに注意!
バッハの『コーヒー・カンタータ』を憶えていますか?いつも悩ましい問題ですね。 |
それをコーヒーに当てはめてみると、疫学的にはコーヒー愛好は糖尿病予防に有効ですが、いざ糖尿病になってしまった人たちにはコーヒーをガブガブ飲むのはよくないこと、と理解しましょう。
この研究を指導した同大学のジェイムズ レイン教授によると、『健常者は食後1時間ほどでブドウ糖がきちんと代謝されますが、2型糖尿病者はそうではありません。特に2型の人が食事の時にコーヒーを飲むと、血糖(ブドウ糖)やインスリン濃度の低下に時間が掛るようになります』
食後血糖値の高い人はコーヒーの飲み方の工夫が必要
意外なことに、空腹時のコーヒー摂取は血糖値にも血中インスリン濃度にも影響がありませんでした。ところが食事でブドウ糖(炭水化物)の負荷が掛ると、食事の最後に飲むコーヒーが食後の血糖コントロールを悪くするのです。
いま、空腹時血糖値よりも食後血糖値のコントロールに治療の目標が移っているので、コーヒー好きで食後血糖値の高い人は工夫の余地がありそうですね。
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