グレープフルーツの薬物相互作用にご注意! |
薬物相互作用という言葉があります。種類の違う薬を一緒に併用すると、薬の効果が異常に強くなったり、逆に弱くなってしまうことです。薬だけでなく、食べ物と薬でも悪影響がでることがあります。特に有名なのが血栓防止の「ワーファリン」の薬効を「納豆・なっとう」が低下させてしまうことです。犯人は納豆に含まれるビタミンKです。
グレープフルーツに注意
グレープフルーツも薬物相互作用があるものとして知られています。グレープフルーツ・ジュースが危険なので、グレープフルーツを食べるのは大丈夫だと教えられた方はいませんか?そんなことはありませんよ。作用は同じです。グレープフルーツ・ジュースで薬を飲んだり、グレープフルーツを同じ頃に食べたりすると、薬の血中濃度が上昇してしまう危険があります。グレープフルーツに含まれる「フラノクマリン」という物質(6種類以上あるそうです)が薬を分解する小腸の酵素(CYP3A4)の働きを阻害するので、ある種の薬の代謝が遅くなって極端に効き目が強くなってしまうのです。
同じ柑橘類でもミカン、レモン、スイートオレンジなどは安全と考えられていますが、ライム、ビターオレンジ(セヴィリア)、ポメロ(ザボン)、スウィーティ、あるいはミカンとグレープフルーツの交配したタンジェロスなどはグレープフルーツと同じ作用があるとされます。
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