精製した白米や小麦粉にはフスマ(皮のくず)や胚芽(はいが)が含まれていません。豊富なビタミン類やミネラル、食物繊維などは取り除かれるこの部分にあるのです。
ただし、全粒穀物にも欠点があります。かたくて食べ難いし、風味も強く、栄養素が豊富なゆえに傷みやすいのです。全粒紛でパンを焼いてもよくふくらみません。そこで多くの『全粒粉パン』では精白した小麦粉とブレンドされます。パンの色はカラメルなどで着色できるので消費者に見分けることは不可能です。本物を見分ける最後の拠り所は原材料名の欄です。ここは使用している食品の多いもの(重量で)から順に表記する決まりがあるので、絶対量は分かりませんが全粒粉で作ったものなのか、全粒粉が少し入っているだけなのかは判断できます。
全粒(Whole)がキーワードですが、どの国でもとても紛らわしい表示が商品に付けられていますのでぜひご注意を。なお、欧米の流行をうけて朝食シリアルには本物の全粒穀物が数多くあります。アプロベッチェ!(たんと召し上がれ)
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