糖尿病/糖尿病の食事療法の基礎知識

オメガ-3脂肪酸は魚と野菜から(2ページ目)

健康な人は必須脂肪酸のオメガ3、アルファ・リノレン酸やEPA、DHAなどは『食品』から取るのが望ましいと、アメリカ心臓病学会発行の医学誌が発表しました。『サプリメント』は医師のモニターが必要です。

執筆者:河合 勝幸

必要量は週2回ほど『青魚』を食べれば十分だということになっています。青魚とは背の青い回遊魚のことで、イワシ、サバ、ニシン、ブリ、カツオ、マグロ、サケなどのおなじみの魚です。キャノーラオイル、クルミ、フラックスシード(亜麻の実)などにもオメガ-3は含まれています。
オメガ-3は血液を固まりにくくする働きがあるので、心臓病の多いアメリカではサプリメントとして取ることがあります。1日3グラム以上のオメガ-3を取る場合は医師のチェックが必要だとFDA(アメリカ食品医薬品局)は注意を促しています。人によっては出血が多くなることが起り得ます。

魚は水銀やダイオキシンのような有害物質を食物連鎖の中で濃縮してしまいます。ですから、妊婦、授乳中の母親、子供達は『頭』のためにやたらと食べるのはリスクがありそうです。逆に頭よりも『心臓』にリスクを抱える中年以上の人達には魚のオメガ-3はご利益のほうが大きくなります。どうぞご安心を。
オメガ-3は中性脂肪を下げ、血圧を安定させて血管を健康にしてくれます。糖尿病のある人にはありがたいものですね。
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