このブドウ糖の警戒警報の役目をするGLP-1は、同時にインスリンの分泌を増加させて、そのうえ血糖を高めるグルカゴンを抑制し、食物の消化管内の移動をゆっくりにします。糖尿病者にとって、とても有難いホルモンなのですが肥満や糖尿病があるとこのGLP-1が少なくなることが分かっています。だから薬として補おうとするのは当然のことです。
しかし、このGLP-1は短時間で分解されてしまうホルモンなので、一日一回ぐらいの注射では効果が続きません。また、ペプチド(アミノ酸のつながったもの)なので飲み薬にすると分解されてしまいます。
そこでサントリーがベンチャー企業と開発した製剤技術によって『鼻』から手軽に吸引しようという計画です。
ただし、発売予定は2010年とのこと。鬼も笑わない8年後です。
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