コレステロール
大きさの比較。青がHDL、赤がLDL、黄がVLDLです。
一番小さくて重いHDLが善玉なんです! 表面のタンパク質構成が違うのでHDLは血管壁をすり抜けられません。
悪玉コレステロールLDL-Cをどこまで下げるかは論争があります。そんな中で2型糖尿病(成人)のLDL-Cと血圧を思い切って下げると、動脈硬化の予防や回復が期待できるという発表がありました。
[JAMA,April9,2008]

動脈硬化の予防に初のエビデンス

アメリカでは2型糖尿病の人は一般の人よりも、2~4倍も心臓発作や脳卒中で死亡しやすいと言われています。その多くはアテローム性動脈硬化によるものです。今回の予防や回復に関する研究は、世界最大の医学研究所NIH(米国立保健研究所)の助成金を受けた研究ですから、2型糖尿病者には「良い知らせ」ですね。

「アテローム」とは大および中動脈の血管壁の内側に酸化したコレステロールや、それを貪(どん)食したマクロファージュの残がいが沈着した「じゅく(粥)状腫」と言われるもので、非常に一般的な動脈硬化症です。

2型糖尿病患者の悪玉コレステロールは、「小さくて重い」すなわち血管壁に潜り込みやすい「極悪玉」が多くなるので、動脈硬化を起こしやすいのです。

今回の研究はそんな2型糖尿病者でも動脈硬化の鍵となるLDL-Cと血圧を積極的に下げると、動脈硬化の予防あるいは中年糖尿病者の場合は動脈硬化の回復まで見られた、初めてのエビデンス(科学的根拠)なのだそうです。

>>次のページでは、について、ご紹介しましょう。>>