むかし、旅はとても苦しいものでした。嵐もあれば山越えもあり、病気になったり山賊に出あったり…トラベルの語源は『苦労』のことです。

そして今、快適な空の旅に素晴らしい『糖尿病食』が用意される時代になりました。前もって頼んでおけば誰でも利用できます。

機内食の糖尿病食について成田空港にあるフライトキッチン、TFKの八木理事(料理担当)に話を伺いました。
「糖尿病食の基本は1日あたり1,200kcalにセットしてあります」―これで安心です。
糖尿病者は日頃から料理を残すよう涙ぐましい努力をしていますが、こと機内の糖尿病食に限っては全部食べても後ろめたい気持ちにならなくてもよいようです。

「このカロリーの枠内でおいしく召し上がって頂くために、ソースものは控えて蒸したり網焼きにしたりして余分な脂を落すよう心掛けています。ですから糖尿病食は同時にローファット、低塩分のヘルシー食でもあるのです」

本当にそうです。実は糖尿病食なんていう『病人食』のようなものは存在しないというのが世界のトレンドです。
糖尿病になったら本気でヘルシー食に取り組もうというのが今の考え方です。運動やヘルシー食でカバーできない分を薬で補うのです。

糖尿病の合併症でたんぱく質の制限をしている人は『腎臓病食』を注文してみたらいかがでしょうか。もちろん低塩分食もあります。乗客の注文に応じられるようにいろいろなメニューが用意されています。
ただし、前もって頼んでおくことが原則です。搭乗手続のカウンターで注文してもそれは無理というもの。

TFKは外国の航空会社の機内食も作っています。特別食も航空会社によってレシピーの指定があるそうです。
JALとかエールフランスなどの糖尿病食は、ディナーで500~700kcal、糖質60~80gという”さすが”というバランスです。カロリーは全粒パンに添えられたマーガリンの全量が計算に入っていますから調節するのは簡単です。


・JAL ビジネスクラス diabetic meal

・JAL エコノミークラス diabetic meal

写真はJALの糖尿病用ディナーです。ビジネスクラスもエコノミーも内容は一緒ですからひがまないように。
メインディッシュはスズキの網焼きで、568kcal、たんぱく質39g、脂質20g、糖質58g、塩分4g。
本当に”さすが”です。
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