糖尿病/糖尿病の治療法・病院

閉経時のホルモン療法と糖尿病(2ページ目)

更年期障害のホルモン療法が心臓病歴のない女性に30%も心臓病のリスクを高めるという研究がある一方で、心臓病の既往症のある女性では糖尿病から守るようだという報告がありました。

執筆者:河合 勝幸

2002年に閉経後のホルモン療法が劇的に変換されたのは、まだ記憶に新しいところです。
ホルモン療法の利点と心臓病や乳ガンのリスクを比べると、やはり危険の方が大きいという勧告がでたのです。

2002年12月3日のCirculation(アメリカ心臓病協会発行)には糖尿病とホルモン療法と心臓病の別の関連が載りました。こちらでも糖尿病のある女性がエストロジェンとプロジェスチンの組合せホルモン療法を受けると16%も心臓発作のリスクが減ったのです。
糖尿病のない女性達でもエストロジェン単独の投与よりもエストロジェン/プロジェスチン組合せの方が明らかに心臓発作が少なかったのです。
研究者はひとつのヒントを見つけています。エストロジェン(女性ホルモン)の投与量が少な目の人は心臓発作が少なく、多い人はその効果がなかったのです。
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