血圧はいつ測るのがいいの?
一般論として、血圧は朝が高いのです。午後よりも夜よりもです。だから朝がお薦めです。起床後1時間以内・排尿後・座位(座った姿勢)・1~2分間の安静後・服薬前・朝食前にというのが「家庭血圧測定条件設定の指針」(日本高血圧学会編)に載っている条件です。
晩は就寝前、座位、1~2分間の安静後です。
毎日必要かどうかは降圧薬との関係があるので担当医に相談してみましょう。
糖尿病のある人、高齢者、薬の服用者(降圧薬やパーキンソン病薬)は、立つと血圧が低下しやすいので座位が原則です。
測るたびに数値が違います。何回も測ってはいけないの?
私は1回目の測定値は採用しないで、2回目、3回目の測定値を平均にします。いずれも5mmHg以上の差が出たらもう一度繰り返します。ただし、私は地中海食のお蔭で血圧だけは「至適血圧」の持ち主なので週イチぐらいしか測りませんが。
初めて高血圧症と診断された人は、医師が日常のプロファイルを知るために、何回も測るように求められることがあります。
家庭で血圧を測ることで降圧治療のチェックができますし、白衣高血圧の発見(家庭では正常なのに病院では高くなってしまう)、糖尿病者の原因のはっきりした2次性高血圧の発見などにつながります。
測定前のタバコはだめですよ!
タバコはもとより、カフェインの入ったドリンク(コーヒー・茶・コーラ類)は2~3時間血圧に影響します。意外でしょうが塩辛いものを食べても直ぐには血圧が上がりませんが、長期的に見れば高塩分食は間違いなく高血圧につながります。世界の目標塩分摂取量はナトリウム換算で2,400mg未満です。食塩にすると小スプーン1の6g未満ですよ。
日本人は2倍以上摂取してますから、完全な落第生です。だから、糖尿病になったら野菜をわずかな塩味で食べる地中海食にしようと言っているのですが……。
カフのサイズが一番大切です
家庭用血圧計の操作ミスで大きいのがカフの扱い方です。細い腕の人にはそれ用のカフ(腕帯)がありますから忘れないように。
欧米では体の大きさはピンキリですから、カフのサイズも大・中・小とあります。
カフと血圧計をつないでいるチーブに振動センサーが付いていますから、チーブを中指の延長線上にくるように装着します。
そして体を動かさないように。
ハイ、これでOKです。
関連リンク
家庭用血圧計の正しい測り方の説明があります。
from オムロン ヘルスケア
from All About [家庭の医学]