『境界型』も『耐糖能障害』も実は"病気"の認定ではありません。その証拠に先進諸国も日本も、検査や診断に健康保険は適用されないのです。
しかし、現実問題としてこのゾーンにいる人の11%は毎年2型糖尿病へと進行します(アメリカ)。
昨年の糖尿病予防プログラム(DPP)でも証明されたように、5%という僅かな減量と1日30分のウォーキングを実行すれば50%以上の『耐糖能障害』の人が糖尿病に進行することを予防できました。
アメリカ政府は一般の人がもっと真剣に糖尿病予防に取り組むように啓もうキャンペーンを行っています。そのひとつとして『耐糖能障害』という難しい医学用語の替りに『糖尿病前症』あるいは『前糖尿病状態』と呼ぼうという提案をしました。
そして、リスクの高い人が検査を受けやすくするために、健康保険会社や雇用主に費用を負担するよう求めています。
○45歳以上の人。太目の人は特に。
○45歳未満でも肥満のある人。糖尿病の家族歴のある人。高脂血症。高血圧症。妊娠糖尿病のあった人。特定の人種。
異常が無くても3年に1度は再検査するよう勧めています。
『境界型』すなわち『糖尿病前症』の人は、わが国にも約7百万人はいると推定されています。
その人達は自分がリスク状態にあることを知りません。まず見つけること。そうすればやりようはあるのです。
気後れしないで、ぜひあなたもチェック!
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