ついに危険因子が明らかに!?
DNA (MedlinePlusより) |
最近やっと全ヒトゲノムの解明で、2型のリスクにつながる危険因子(遺伝子)が次々と見つかり始めました。現在、10ヵ所の遺伝子領域、あるいはその位置が同定されています。
10の遺伝子は多いと思いますか? それとも意外に少なかったですか? この10個の遺伝子で2型糖尿病の80%は説明がつくのでは、と考える専門家がたくさんいます。
いよいよ、一人ひとりのテーラード治療の扉が開きそうです。予防薬もいつの日にか実現しますよ!
世界で発表された遺伝子研究
今年(2007)の4月に世界的な科学誌『Science』に発表された2型糖尿病の遺伝子の論文は、アメリカとフィンランドの合同チームが2型糖尿病者と健常者の全ゲノムを突き合わせて解析して危険因子を絞り込み、それをアメリカやイギリス、スイス、スエーデンなどの国際的な別の2チームと共同で突き止めたものです。新たに発見されたものが4個、以前から候補にあがっていた6個の遺伝子座を再確認しました。あなたが糖尿病でも、家族に糖尿病がある場合でも、知っておいて損はない発見です。
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