休暇後の不調はしっかりケア!
休暇中であっても、心身に負担がかかってしまうと、不眠やイライラ感、頭痛、腹痛など身体症状も出現しやすくなります。こうした症状は、時に、うつ病の初期である事があります。うつ病の初期は日常で見られる不調と似ています。うつ病になると、頭の回転がスローになり、思考力、判断力が鈍ってしまうので、気分の落ち込みが深刻になっても、自分が病気であるとは思いにくいものです。また、うつ病のタイプには身体症状が目立ち、気分の落ち込みが身体症状の背後に隠れてしまっているものもあります。
しかし、日常で見られる気分の落ち込みは自然に回復しますが、うつ病では次第に重くなり、思考もうつ病のそれに切り替わっていきます。悲観的な観念や自責の念など、ネガティブな思考パターンに心が支配されてしまい、死にたい気持ちも生じやすくなります。自殺はうつ病の重大なリスクの一つですが、本人は自分が命に関わる病気にかかっている事に気づき難いのです。
もしも、死にたい気持ちが生じたら、うつ病の程度は重症であると考え、すぐに精神科、神経科を受診すべきです。
もちろん、休暇後にうつ病になってしまう事は大部分の方には無縁ですが、一時的に不調が生じる事は少なからずあるでしょう。最後に、休暇モードから普段モードへ潤滑に移行できるよう、うつ病など心の病気を近づけさせない為のポイントをまとめてみます。
- 休暇中のお楽しみに過度の期待を持たない
- なるべく独りっきりになるのは避ける
- 予定は立てても、完璧な予定にはしない
- 「あれもやる」「これもする」とがんばり過ぎない
- アルコールの飲み過ぎや散財にはご注意
- 休暇前にやるべき事はできるだけやっておきましょう
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