太陽の光を浴びると気分の良くなる訳は? |
太陽の光を浴びると気分が良くなりませんか? 日光に当たる機会が少ない人は、それ自体が原因で、気分が落ち込んでしまう事があります。今回は、太陽の光がいかに気分に影響するかをお話したいと思います。夏の日差しの見方が変わるかもしれませんよ。
太陽の光と体内時計
私たちの体には体内時計が備わっていて、昼間は目が覚め、夜になると眠くなるという一日のリズムが作られています。この体内時計は、脳内のメラトニンと呼ばれる物質によって調整されています。昼間、太陽の光が目に入ると、その信号は脳へ伝えられ、脳内のメラトニンの産生が抑制されます。夜間になると、脳内のメラトニンの量は増加し、真夜中にピークになります。
また、太陽の光が目に入ると、脳内のセロトニンの産生は増加します。セロトニンは気分を調整する神経伝達物質で、脳内でセロトニンが不足すると、気分が落ち込みやすくなります。
日光を十分に浴びる機会が無いと、昼間である事を脳へ知らせる信号が不十分になり、体内時計はくるいやすくなり、また、脳内のセロトニンは不足しやすくなります。そのため、疲れやすくなったり、気分が落ち込みやすくなります。
特に、日照時間が短くなる秋から冬にかけて、気分の落ち込みが大きくなり、「うつ病」になってしまうことがあるのです。
>>夏の太陽を味方につけよう! 次ページへ>>