秋が深まる今日この頃、夏の頃と比べて眠気が強くなったり、甘いものをより食べてはいませんか? そういった事にはこの季節の短い日照時間が意外に関与しています
秋も終わりにさしかかってきましたが、日が随分、短くなりました。長い夜は読書や物思いにふけるのには良いでしょうが、ひとりでいるとしんみりしやすい季節かもしれません。

ところで、この季節には「食欲の秋」と言う言葉がありますが、夏と比べて食欲が亢進して体重が増えてしまった人は結構、いらっしゃるのではないでしょうか。秋になって、普段より食欲や眠気が増す事は体が冬の到来に向けて準備しているように見えます。実際、冬篭りに備えると言えば、ハチミツをたっぷり食べて、昼寝ばかりしている熊さんのようなイメージがある(?)と思いますが、もしも私達がこんな風になってしまったら、冬篭りに備えているというより、この季節の短い日照量が意外に関与しています。

今回は、日照時間が日増しに短くなっていく、この季節における心の健康維持のポイントを詳しく述べたいと思います。


日光とセロトニンの関係

晴れた日は気分が良くなりやすいものですが、実際、日光には気分を良くする働きがあります。日光が目の奥の網膜に当たると、信号が脳に伝わり、脳内でセロトニンと呼ばれる物質が増加します。

セロトニンは脳内の神経伝達物質の一つで気分の調節を担う重要な物質ですが、冬至に向けて日照時間が日増しに短くなっていく、この季節は夏至の頃と比べると、昼間の時間は3割位、短くなってしまい、脳内のセロトニンの量が不足気味になります。その為、イライラしやすい、疲れやすいといった事が生じますが、炭水化物の摂取や睡眠は脳内のセロトニンを増加させるので、セロトニンが不足しやすいこの季節は、以前より甘いものが食べたい、長時間眠りたいといった事も生じやすいです。 以下にこの季節の日照量不足による影響をまとめてみます。
  • イライラしやすい
  • 疲れやすい
  • 食欲亢進、特に、甘いものへの欲求が強まる
  • 睡眠時間が長くなる
日照時間の及ぼす影響には個人差がありますが、このような症状を自覚しているなら、日照時間に対する感受性が大きいと言えます。もしも、こうした傾向が強く、日常生活に深刻な支障が生じている場合は冬季うつ病の可能性もあるので、是非、精神科・神経科で相談してみましょう。